「女の子の“初めて”について激論したら、すごく反響があったんです(笑)」
椎木:そのいじめのお話とか10代のお悩みって、12年前からそんなに変わってないですかね?
森田:ずっと変わってないよ。それは、50年前も、僕らの時代も、里佳さんの時代も、100年後もきっと変わらないよ。それは人間が愚かだから。人間はね、“愚か生まれ愚か育ち”ですからね。
椎木:このフレーズすごくいい!最近、ラジオでこんなお悩み相談が来たんです。高校生で彼氏がいて、初めてチューをしたけれど、次は彼氏がHをしたいと言ってます、という内容で。その子はまだ早いと思ってるんだけど、断るのも怖くてどうすればいいですか?って聞かれて、30分の番組を全部使って熱く回答したんです。「女の子にとっての“初めて”って、どんだけ大事かわかってんのか!」って。
森田:あははは。
椎木:やりたいやりたいって言ってる男なんて、さっさと別れたほうがいいって言ったんですよ。自分でも言いすぎたな、って思ったんだけど、思いのほか反響良くて。それでね、誰もが心の中で抱えている悩みを“汚いもの”って封じるんじゃなくて、“ちょっと近所のお姉ちゃんに相談してみよう”って思ってもらえるような番組をやりたいってその時思ったんです。
森田:うんうん。ラジオって「魂メディア」だから、里佳さんの魂がそのまま出やすいんだよね。魂が宿ったほうが人気出るし反響がある。おそらく「女の子の初めてが大事」っていうめちゃくちゃ説得力のある魂が伝わったんじゃない?僕が同じこと言ったら、「ちょっとおっさん!」ってなるわけ(笑)。いいラジオってソウルが宿ってます。人気って人の気と書きますが、文字通り、その人の周りにいっぱい気が集まってくるんだよね。そうすると人気番組になっていきます。
椎木:そっかー!今日は森田さんからその魂をちょっとずつもらってる気がする。がんばろー(笑)。
<後編に続く>