ADC(正式名称:東京アートディレクターズクラブ)によるADC賞2017が発表となった。2016年5月から2017年4月までの1年間に発表されたポスター、新聞・雑誌広告、エディトリアルデザイン、パッケージ、CI・マーク&ロゴ、ディスプレイ、テレビコマーシャルなど多様なジャンルからの約8000点の応募作品の中から、75名のADC会員によって厳正な審査の結果、ADCグランプリ1点、ADC賞9点、ADC会員賞2点、ADC制作者賞3名、原弘賞1点が決定した。
グランプリは、町工場6社による「INDUSTRIAL JP」のWebサイトと映像。制作者は、アートディレクター 下浜臨太郎さん、サウンドディレクター木村年秀さん、アートディレクター(Web)坂本政則さん、フロントエンドエンジニア(Web)村山健さん。
本年度は、ウェブや映像を対象とするオンスクリーンメディア部門が新設され、初めての審査となったが、その部門からグランプリが選出された。町工場に光をあてたという社会性、機械の部分アップの連続で構成されている映像、そしてオリジナルの音楽をつくり、映像と一体化させたことが骨子となり、話し合われた結果の選出となった。
7月3日より、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで会員作品を、クリエイションギャラリーG8で一般作品の展示が始まる。また、この審査会で選出された受賞作品、優秀作品を、収録した『ADC年鑑』(美術出版社刊)は、11月に刊行される。
ADCグランプリ
・町工場6社による「INDUSTRIAL JP」Webサイト、映像
下浜臨太郎、坂本政則(アートディレクター)、木村年秀(サウンドディレクター)、村山健(フロントエンドエンジニア)
ADC会員賞
・ギンザ・グラフィック・ギャラリー、PUNCTUM「IN & OUT, あるいは飲&嘔吐」ポスター、ブック&エディトリアル
仲條正義(アートディレクター)
・「D-BROS at GINZA SIX」ポスター、ジェネラルグラフィック、パッケージデザイン、環境空間、マーク&ロゴタイプ
植原亮輔、渡邉良重(アートディレクター)
宮田識(クリエイティブディレクター)
ADC制作者賞
福澤卓馬、飯田郁(デザイナー)
ADC制作者賞
・パルコミュージアム「PARCO “SHIBUYA, Last Dance_”」のポスター
井上嗣也(アートディレクター)