ヤングカンヌ フィルム部門体験記 — カンヌライオンズ2017レポート

本戦のオリエン内容

ソーシャルグッド的な課題が出題されると想定していましたが、実際には音楽についてでした。アカデミー賞などを主催する音楽業界を支える団体「レコーディングアカデミー」がクライアント。オリエンの内容は、「ダウンロードを禁止したいわけではないが、違法ダウンロードを悪びれもなくする若者の層に、音楽の価値を再定義してほしい。音楽とそのクリエイターをサポートすべきであり、作品を見た後に議論が起こりやすいようなものにしてほしい」というものでした。

今年はフィルム以外の部門も含め、オリエンが細かい……という印象がありました。

なお、フィルム部門では、

  • ・1カ月で100万回再生
  • ・2万シェア
  • ・議論が起こるもの
  • ・ハッシュタグがあると良い

とKPIも含め書かれており、いま思い返すと、かなりこれに引っ張られてしまいました……。

オリエンから提出までのスケジュールは以下の通りです。きっちり、48時間です。
【1日目】
18時 オリエン
【2日目】
19時  企画決定
19時〜 撮影準備
【3日目】
10時〜 撮影
14時〜 編集
18時  提出

オリエン後。日の丸を背負っている感のある写真です。

次ページ 「案出しから企画決定まで」へ続く

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