ファンと1年かけて商品開発、カルビー「それいけ!じゃがり校」10周年

今回のポイント

  • ・10周年を迎えたファンサイト「じゃがり校」
  • ・開校のきっかけはお客さまとの「お便り」文化から
  • ・「学校」にしたことで自然とファンマーケティングが実現
  • ・ファンの意見を商品改良に生かす
  • ・1年かけてみんなで行う商品の共同開発

今回のまとめ

ファンを大切にする。顧客を重視する。そうした声はよく聞きますが、実際に「それいけ!じゃがり校」ほどファンと真摯に向きあっているブランドはないのではないでしょうか。

そもそも、じゃがりこが発売された1995年から、手書きのお便りには手書きで返事を書いてきたというカルビーさんの姿勢が素晴らしいと思いました。そうしたお客様を大切にする姿勢は継続が大切です。長年にわたるファンやお客さまを重視する文化があるからこそ、ファンと一緒の商品開発も成功しているのだと思いました。

ブランドマネジャーの松井さんも、心の底から楽しんで仕事をしているのがよくわかりました。最近、企業文化に注目が集まることの多いカルビーですが、ファン重視・顧客重視の姿勢が真の企業文化として根付いていることを感じました。

※インタビュー・記事:藤崎実
※写真撮影:四家正紀

これからの企業発展には顧客との関係を深めることが必要です。『顧客視点の企業戦略 -アンバサダープログラム的思考-』は、企業とファンが一緒になって課題を解決したり、マーケティング活動を行ったりする方法論や事例について解説した書籍です。今までのマス・マーケティングに加えて無理なく実行できる点にも特徴があります。この機会に是非ともお買い求めください。

はじめに:「新たなる現実」を受け入れて、次へ向かう指標としての顧客視点/第1章:顧客視点がないと「マーケティング」ではない/第2章:マーケティングを顧客視点で組み替える/第3章:企業の目的は「顧客を創造する顧客」の創造である/第4章:顧客と一緒にマーケティングする/実践レポート:アンバサダーの体験設計(上田怜史)/第5章:アンバサダーが企業にもたらす変化/第6章:顧客視点経営がビジネスを変える

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藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

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