7月3日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールにて、第70回「広告電通賞」贈賞式が開催された。第70回「広告電通賞」の応募作品点数は1422点で、地区予選を経て5月に開催の最終選考会、選考総会で受賞作品が決定した。
最高賞にあたる「総合広告電通賞」は大塚製薬が2年連続で受賞、また「広告電通賞特別賞」には、「ガリガリ君」の値上げ広告で話題を集めた赤城乳業が選ばれ、贈賞式会場で表彰を受けた。
「総合広告電通賞」を受賞し登壇した、大塚製薬 常務取締役 ニュートラシューティカルズ事業担当の井上眞氏は「今回、受賞対象となった作品は『ポカリスエット』、「カロリーメイト』『オロナミンC』といずれも、ロングセラー商品の広告だった。ロングセラー商品の広告は鮮度を保つ苦しみもありつつ、一方でロングセラー商品にしかできない表現もある。今回、受賞した広告は、これまで蓄積されたブランドの資産を生かし、お客さまにとって意味ある存在になることを目指したもの」とコメント。
さらに「特に『ポカリスエット』の広告展開については『自分は、きっと想像以上だ。』のキャッチフレーズで、テレビCMだけでなく、デジタルやOOHも活用した統合的な展開になった。テレビCMからデジタル、そしてデジタルでの反響をテレビに循環させる、新しい流れがつくれた」と説明した。
また挨拶に登壇した、電通・代表取締役社長執行役員の山本敏博氏は「今回の受賞作品は人間の持つ可能性を伝えることで、強い共感を生み出した広告が多かった。テクノロジーが著しい進化を遂げるからこそ、その進化と不可分な人間主義の社会的な風潮が根幹にあるのではないかと思う。産業、社会の変化に合わせて広告もそして広告電通賞も進化をさせていきたい」と話した。