デジタルシフト相談室「広告主の皆さんのお悩みに答えます」編

Q:テレビを見ない人をターゲットにWeb広告を出稿したいと思っています。ただ、デジタルの海は広すぎて、なかなか効果的な方法がわかりません。広告代理店からの提案も、知識がないため、いいのか判断ができずにいます。

 

小霜:それはWebでリーチ補完をしたいということですね。ターゲットがわからないので何とも言えませんが、メディアもさることながら配信時間帯も気にすべきです。スマホしか持ってない人には通勤時間帯よりも、休日の日中などの方が広告効果は高く出るようです。

あと、ほとんどの人はまだWebとテレビの両方を観ていることを忘れてはいけません。テレビとWebってつながってます。テレビの話題をWebで知る場合、Webを通じてテレビを観ていることになるわけで。だからか多くの人はWebCMで商品を知ってもテレビで知ったと思い込んじゃうんです。

リーチ補完の場合、Webの評価データは非常に低く出てしまうことを知っておくとよいと思います。

 

Webを通じてテレビ(コンテンツ)を観るという経験、確かに自分も思い当たります。
お次は、予算に関するお悩みを2つご紹介いたします。

 

Q:100万円のWebCMで1億円のテレビCMと同じ効果を出すにはどうすればいいでしょうか。

 

小霜:魔方陣で悪魔を呼び出して取引するとかでしょうか。

Q:2千万円の予算でWebCMを制作・運用できますか?

 

小霜:どこまでリーチを広げたいかによりますが、できなくはないですよ。正直、もう1千万円予算があるとずいぶん違うんですがねえ。さらに1千万円あるとタレントさんが使えるようになってきます。あと商品によっては、動画だけでなく静止画バナーのリターゲティングなどとも組み合わせるべきです。やり方は僕の新著の第3章を参考にしてください。

100万円で1億円の効果・・・そんな夢物語はないということですね!本書の第3章では「ブランドの大きさからデジタルの使い方を考える」と題して、色々なノウハウを公開していますので、ぜひ参考にされてみてくださいね。

続けてまいりましょう。デジタル広告には特に欠かせない効果測定、PDCA、そして効果的なリサーチ方法についての質問です。

次ページ 「効果測定はしているものの」へ続く

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小霜和也(小霜オフィス/no problem LLC. 代表)
小霜和也(小霜オフィス/no problem LLC. 代表)

Creative Director/ Copywriter/ Creative Consultant
1962年兵庫県西宮市生まれ。1986 年東京大学法学部卒業。
同年博報堂入社、コピーライター配属。1998 年退社。
2017年現在、株式会社小霜オフィス no problem LLC. 代表。7月に最新著書『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』(宣伝会議刊)を発売。他、著書に『ここらで広告コピーの本当の話をします。』(宣伝会議刊)

小霜和也(小霜オフィス/no problem LLC. 代表)

Creative Director/ Copywriter/ Creative Consultant
1962年兵庫県西宮市生まれ。1986 年東京大学法学部卒業。
同年博報堂入社、コピーライター配属。1998 年退社。
2017年現在、株式会社小霜オフィス no problem LLC. 代表。7月に最新著書『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』(宣伝会議刊)を発売。他、著書に『ここらで広告コピーの本当の話をします。』(宣伝会議刊)

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