カルビーには「お客様の声」に耳を傾ける企業精神が根付いている

これからのファン作りのためのサイト最適化

藤崎:今後の「じゃがり校」の活動の可能性や課題について教えてください。

松井:現在感じている課題は、サイトの告知方法やファン層などを、いま以上に幅を広げていくことです。

「じゃがり校」は冬の「受験」でしか入学できない上に、クローズドなサイトです。なので、一歩間違うと一般の方の目に触れることのないマニアックな存在になってしまう可能性があります。そこで、今よりも認知を高めていきたいのです。そのためには従来からのパッケージでの告知だけでなく、もっと気軽にアクセスできるSNSなどもさらに活用していきたいと思っています。

藤崎:募集期間が12月から2月だけということは、その時期を逃すと1年間見送りになってしまいますものね。

松井:「興味を持った時には、もう募集期間が終わっていて受験できませんでした」というお声をいただくことも多いんです。ですから募集開始時には、パッケージ以外の場所でも積極的に告知して、もっと多くの方に知ってもらう努力をしたいです。中でも、「じゃがりこ」のメーンターゲットとなる女子高生含め、若年層のファンに入学を募るという意味ではSNSは有効だと思います。

藤崎:若い方はSNSを自在に使いこなしますものね。

松井:若い方を中心に、スマートフォンでの利用者が増えている状況があります。これらのユーザーのアクティビティを上げていくために、サイト自体もスマホ最適化をさらに進めていきたいです。

現在でもスマホで見られるのですが、「じゃがり校」はもともとPCでじっくり見るタイプのコンテンツですから、スマホでのアクティビティと考えると一つひとつのコンテンツとしては少し重いんです。特に若い方は説明が最小限でも感覚的に操作できますので、アクセス性やユーザビリティを向上させていきたいと考えています。

藤崎:松井さんは「じゃがり校」では保健体育の先生だそうですが、役職としての目標や課題は何ですか?

※松井氏は「じゃがり校」では「保健体育」を担当している。

松井:実は国語や英語は定期的な授業があるんですが、体育は常設の授業がないんです。もし可能であれば今後は「じゃがりこエクササイズ」や「マラソン大会」のような、体育のコンテンツをつくれればいいなと思っています。

藤崎:ぜひお願いします。期待しています。

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藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

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