Q:動画の活用方法も含めたプランニング、提案ができるようになりたいと考えているプランナーです。動画を制作する前と制作した後に、具体的にどんなことを考えればよいか、アドバイスいただけますか。
小霜:プランナーということですが、CMプランナーと想定してお話ししていいでしょうか。どんな強いコンテンツを作ってもターゲットに届かなければ存在しないも同然です。なので僕は最初にどう届けるかというアプローチ方法を、運用する人と議論します。そこからこういう内容のCMを何タイプ作るべき、ということにもなれば、逆にこういうCMを作ったらうまく運用できる?と相談したり、行ったり来たりの中で最良の落としどころを見つけます。WebCMを制作した後は運用する人の腕にまかせますが、そこから得られたデータを元に、次の展開があればスタディとして活かすようにします。そもそも動画にこだわる必要もないのです。僕がWebを活用するのは、全体のコミュニケーション投資をギリギリまで効率化しようと思うからです。そのために静止画バナーがよければそうするし、6秒バンパーで十分ならそうするし、やっぱり長尺動画だなと思えばそうするということで、そういった思考の延長線上で動画の内容をどうすれば何とどうつながって最終的な成果が見込めるか、と考えていくわけです。なのでまず運用する人との会話が欠かせないということです。
動画の企画は常に運用のプランニングと共に、ということですよね。逆に運用プランも含めて企画を出せるプランナーになれれば、希少性は高まるのではないでしょうか。
さて、後半は動画に関するお悩みをまとめてお届けいたします。