広告は投資か、コストか?
三浦:ここで東さんの領域を掘っていきたいと思います。広告は投資か、コストか?
また、どういう条件を満たしたときに広告は投資になりえると思いますか?
東:投資会社の立場からすると、広告は投資になってほしいですね。僕はコストを掛けたぶん、収益として返ってくるという方程式ができていれば投資だと解釈します。たとえば、月次のPRコストが赤字になったとしても、後に浮揚するという方程式を描くことができれば、それは投資です。
鋤柄:僕も投資だと思ってやっています。東さんがおっしゃった通りで、デジタルはリターンが見えるし、テレビCMもユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)から、獲得単価いくらだったら割に合うというところで効果があったかを検証しています。
小倉:「同棲解消ホケン」ははじめからコストを回収できると思って投資したかというと、そうではありません。認知が目的としてありましたし、僕らの今のフェーズだと、事前に「回収できる?」と言われて「できる」とは言い切れません。だから、僕は広告・PRを「いいコスト」だと考えています。
三浦:最後の質問です。どういうクリエイターやプランナーと仕事がしたいですか?
小倉:今の時点では、自分にないものを持っている人がほしいですね。僕はコンサルティング会社で働いていたので、戦略を考えることはできますが、表現するアーティストの視点は持っていません。アップルの「1984」の広告はスティーブ・ジョブズとCDのリー・クロウのコンビじゃなければ生まれなかったと思うので、今後、そういう関係を構築できれば嬉しいですね。
鋤柄:スタートアップは自分の意見が強い人が多いので、そことぶつかり合える人じゃなければ一緒に仕事をする意味がありません。アイデアがあり、それを伝える力、表現する力がある人と仕事がしたいです。
東:熱意のある人です。スタートアップ自体が、世の中にまだないもの、いまの常識と違うものを広げていくことをビジネスにしている人たちです。そこに同じようにパッションを持てて、かつアイデアがあるプロフェッショナルを紹介したいです。実績の有無よりも、その会社の事業に対してもどんどん具体的な意見やアイデアを出してくれる姿勢の人がいいですね。
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