結婚はとにかくハッピーなもの!その背景にはSNSの存在が
今10代女子の間では、結婚がポジティブなものとして浸透している傾向にあり、結婚したいと望んでいる10代は、70%にものぼることがわかっています。
(テスティー調べ)
近年の日本の初婚年齢が「男性30歳」「女性29歳」であることを考えると、晩婚化が進む最中に、10代は異様なまでに結婚に対して理想を抱いていると言えそうです。
実際に10代に話を聞いて実感するのは、結婚に夢を持っている女子がとにかく多いこと。「社会経験がないこと」や「現実味のなさ」も理由の一つかもしれませんが、私は、もっと別の大きな理由が存在していると感じています。
それはSNSの影響です。最近だと、アンジャッシュ・渡部建さんと佐々木希さんが、お揃いの白Tシャツを着用し、仲睦まじくSNS上で結婚を発表しました。すると、同じような写真をカップルでインスタに投稿する10代が続出。
また、昨年の大晦日に結婚発表をした、ぺこ&りゅうちぇるカップルも象徴的です。
お揃いのコーディネートやSNSにアップされるラブラブな写真。バラエティ番組でりゅうちぇるがぺこへの思いを話すとTwitterのタイムラインは2人への羨望の声で埋め尽くされます。
結婚発表時、2人は21歳。先日妊活中ということも発表され、20代前半の若さで着実に愛を育んでいく2人に影響される10代は少なくありません。
このように、最近では、SNSで恋愛や結婚を公にするタレントが多くいますが、10代女子の目には、それが魅力的に映っているようです。
SNSには「幸せの瞬間」が溢れています。もちろん結婚すると色々な事情が生まれてきますが、SNSで情報をキャッチアップする彼女たちにはそこまで見えてこないのが現状です。
一方で、恋愛については友だち同士で恋バナをするなど、SNS以外でも恋愛に触れる機会が多いのは昔から変わりません。女子高生の会話の大半は、芸能人やTwitter、そして「恋バナ」が占めています。
「若くして結婚したい!」そこにはあのドラマの影響も。
一方ではこういう考え方も。
昨年、TVドラマ「東京タラレバ娘」が話題になりました。30代の女性が結婚できない現状に打ちひしがれながら恋愛に挑む内容で、女子高生の中でも話題になっていました。
その感想の中に多く見られたものとしては、「こういう風にはなりたくない」といった意見。「結婚できない女性」が世間で話題になるほど、女子高生の中ではそれを反面教師にするように「若くして結婚したい」という気持ちが高まっているようです。
SNSが当たり前なツールになったからこそ、「(大変な)恋愛はせずに、早いうちに(幸せな)結婚をしたい」と思う10代が、今後ますます増えてくると思います。その流れから専業主婦になりたい!という女子高生の声も増えてきたように思えます。
こうした流れに対して、大人たちはどうサポートすべきか…その狭間にいる立場として、しっかりと見届けなければと思っています。