丸亀製麺のファンに向けた取り組み「試食部」は、なぜ生まれたのか

食べ物には「顔」がある。だから「うどんの顔」を大事して欲しい

藤崎:商品ごとに写真映えのするベストアングルは違うんですか。

大洞:はい違います。食べ物には「顔」があるんです。うどんと向き合っていると、ちゃんと「目が合う」場所があるんですよ。よそを向いている写真と、目が合う写真は全く違う印象なんですよ。

藤崎:すごい話ですね。

大洞:先日の「試食会」では「ブログのタイトル講座」も加え、タイトルの工夫の仕方もレクチャーしました。その結果、商品名をきっちり入れてブログを書く人が大幅に増えました。試食会兼アンバサダー向上委員会のようなものですね(笑)。

藤崎:「写真」の撮影テクニックが上がり、ブログの「記事タイトル」に魅力が出ると、見てもらいやすくなりますよね。

技能のアップはアンバサダー本人にとってもうれしいでしょうし、彼らの情報発信のクオリティが上がることは、丸亀製麺のおいしさの伝達に関わることなので、みんなにとって良いことずくめというわけですね。ソーシャルメディア上においしそうな写真が出ることは、それを見る人もなんだか幸せな気分になりますよね。

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藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

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