続きの質問にまいりましょう。あら、ちょっと変わった質問が来ましたね?
Q:「デジタルクリエイティブ」は商標取ってないんですか?
小霜:ああ、本で書き忘れましたが、「デジタルクリエイティブ」は(株)小霜オフィスの登録商標です。「データドリブンクリエイティブ」「クリエイティブコンサルティング」などもそうです。
いま中国系の企業が日本の商標を押さえまくったりしているし、自分で考えついて始めたビジネスを言葉として使えなくなることの予防策です。「使わせてほしい」と頼んでくる人には「いいですよ」と言ってます。
ええ!初耳。驚きました…。確かに小霜オフィスのWebサイトを見ると「データドリブンクリエイティブ」「クリエイティブコンサルティング」、そして「デジタルクリエイティブ」も登録商標と書かれてありますね。小霜さん、これ、権利範囲の設定ってどうなってるんですか?後で教えてください。
では最後の質問3つ、行きましょう。
Q:紙媒体(チラシ、店頭pop)を中心に販売促進をしてきました。デジタルツールを活用するにあたり、意識して変えるべきこと、考えるべきことはありますか。
小霜:すごくざっくりしたご質問ですねえ。答え方に困るんですが、たとえば店頭POPをさらに機能させたいのであれば、同じアイコンやメッセージを6秒バンパーや静止画バナーでターゲットに露出するだけでも違うと思うんです。Web上のアプローチと店頭などの販促ツールは別個のものではなくつながっているという意識をまず持たれてはどうでしょう。
Q:本がヒットして、小霜さんには仕事が殺到してるんじゃないですか?
小霜:それがそれほどでもないんですよ。もちろん本に共感されてご依頼いただくことも多いですが、ほとんどはいつもの常連さんか、「紹介」です。
僕も発注する立場になると仕事したことのない人は不安です。広告の仕事っていろんな思いや事情が絡み合いながらカタチにしていくものだから、そのあたりを上手に汲み取ってくれる人じゃないととんでもない苦労を背負い込むことになります。わがまますぎても困るし、かと言ってホイホイと何でもやりまっせ的な人も困るしで、やっぱりそのあたりのバランスが良い安心できる人に発注ということになってしまいます。
それと、名前が売れるのも良し悪しで、たいていは「こんな仕事頼むと怒られるんじゃないか」「どうせこんな仕事相手にされないよ」などと構えちゃうみたいなんですよね。こちらはぜんぜんオーケーなんですが。