【前回コラム】「ドラマ『逃げ恥』オープニング楽曲の制作秘話(ゲスト:チャラン・ポ・ランタンもも)【前編】」はこちら
今回の登場人物紹介
※本記事は6月10日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
男に対する不満を歌にした「夢ばっかり」
中村:チャラン・ポ・ランタンの曲「夢ばっかり」はearth music&ecologyのCMソングということですね、権八さん。
権八:そうなんです。ももちゃん、反響はありましたか?
もも:ありました! earth music&ecologyのCM自体が毎回話題になってるじゃないですか。
権八:本当ですか? ありがとうございます。
もも:毎回、ハッとするというか。流れているCMのなかで目が止まるという意味では、earth music&ecologyのCMは毎回そうだと思います。そこで自分の声が聞こえるというのが自分的にザワめきがすごかったです。ありがとうございます、本当にうれしかった。
澤本:権八がニコニコしてる(笑)。
権八:うれしいし、かわいいじゃない。そんなことを言ってくれて。
もも:本当に反響ありましたよ。お客さんもお客さんじゃない人も、「こんな曲もチャラン・ポ・ランタンは歌うんだ」って。
権八:僕が最初にチャラン・ポ・ランタンを聞いたのは、車を運転してるときで、ラジオから流れてきたのを聞いて、「面白い歌だな、面白い子達だな」と思ったんですよ。大道芸やサーカスみたいな感じのカラフルな曲をやる子達がいるんだと思ってたら、うちの家族も「チャラン・ポ・ランタンかわいいよ。サーカスみたいなステージで面白いよ」と言っていたんです。
それが1年ぐらい前で、失礼ながら僕はチャラン・ポ・ランタンを忘れてたんですけど、今回の曲を聞いたときに「アンニュイな大人っぽくて、もの悲しい、こういう曲やるんだ」と思って。アパレルCMの春夏キャンペーンの曲とは思えないぐらいアンニュイで。でも、素敵な曲だったから。
中村:CMのテーマは人間関係に迷ってる男女ということですか? どんなメッセージが込められているんですか?
権八:CM自体は鈴木京香さん、宮﨑あおいちゃん、広瀬すずちゃん、いろいろな世代の女性が日々生きていくなかで、「いろいろあるけど、頑張ろうよ」と。あらゆる世代の女性を応援するというメッセージなんですけど、CMの設定を考えていくなかで、たまたまつまずく理由が男の人が関係するということになって。そこに曲がピッタリきて。「男は夢ばっかり見ていて、いくつになっても無邪気ぶってるけど、どうなのよ?」っていうこの感じ。これは実体験に基づいてるんですか?
もも:そうですね(笑)。かっちゃん・・・。
権八:え、勝俣さん?
もも:いえ、じゃないほうの片平里菜ちゃんはプライベートで家にもよく遊びに来るんですけど、来たときに「男ってああだよな、こうだよな」みたいな。「本当に夢ばっか見ててしょうもない」という話をして盛り上がって。「これをこのまま歌詞にしちゃえばいいんじゃない?」という感じで、言ってることをそのまま単語として音に載せたという感じですね。
権八:ミュージシャンはかっこいいね。
中村:ももちゃんもわりと夢見がちな・・・。
権八:夢見がちな子に見えるね(笑)。ぬいぐるみ抱いてるしね。
中村:そこは共感得られそうですが、「なんだよ、男って」と思うものですか?
もも:思うものですよ(笑)。
中村:たぶん、このへんはどちらかというと、キラキラしたまんま大人になっちゃった人たちで(笑)。
澤本:勘違いしたまま生きてる人たち。
権八:永遠の17歳と言われてしまった、ダメな大人たち・・・。
もも:日々思います。男は全体的にふんわりしてる感じがして。女だからなのか、いろいろなことを考えて、整理しちゃうんですよ。あとハッキリした言葉が必要で、ポンポンポンっていろいろなことを一度に考えちゃうんですけど、そういうものをひっくるめて、ポーン、ふわーっとした行動だったりする感じが、「チッ、許せないな」みたいな。
中村:身につまされますね(笑)。
澤本:身につまされるけどさ、ブタ抱いた女の子に言われたよ(笑)。