2006年に設立されたエリーパワーは慶應義塾大学発の製造産業ベンチャーだ。蓄電池の先進企業で世界トップレベルの安全性を持つ大型リチウムイオン電池と蓄電システムの開発、製造、販売などを手がける。
社内で働くメンバーの多くは他社でキャリアを積んで中途入社しており、経験した業界や職種も様々だ。広報部部長代理の船岡真奈美氏も、前職はシステムエンジニアだった。「広報部では広報、PR、宣伝、ウェブ制作など幅広い業務を担いながら蓄電池の安全性や有用性をアピールしています。開発側にいた経験は今の仕事でも役立っていて、開発側の想いや、注目してほしいポイントなどを掘り下げるようにしています」。
船岡氏曰く、蓄電池の需要がピークを迎えるのは2019年ごろ。太陽光による余剰電力買取制度が終わるこのタイミングで、蓄電池のニーズが高まると予想されるという。「それまでに当社製品を多くの企業に採用・導入いただいていることを伝え続けることが、ブランドとしての説得力になると思います。技術力には確たる自信がありますので、広報においては製品の魅力と性能を一つひとつ丁寧にPRすることに徹したいと考えています」。
そんな船岡氏が宣伝会議の「広報担当者養成講座」を受講したのは2014年夏のこと。選んだ理由は受講回数の多さ。「その日限りの講座ではなく、長期にわたり着実に学べることが魅力でした。実際に受講して感じたのは、会社の規模の大小は関係なしに、広報担当者のやる気次第でどんなことにもチャレンジできるということ。他社事例を知ることで、新たな取り組みに挑戦したいという気持ちを刺激されました」。
今後はウェブを使ったプロモーションを含むBtoCの広報活動や、創業者の思いを共有する社内コミュニケーションの強化にも関心を寄せている。
「広報担当者養成講座」でした。
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