最新のマーケティングトレンドを踏まえ、ケーススタディや分析データをもとに最適な戦略や手法について議論してきた「インサイトスコープ Project」。
2011年の発足から、今年で7年目を迎えた。プロジェクトの一環で、毎回テーマを設定したセミナーも継続的に開催している。
今回のテーマは「マーケティング原点回帰 お客様といかに出会い、知り、寄り添いあうか」。マーケティングの基本である顧客理解と、それを踏まえた顧客視点の商品・サービスづくりやコミュニケ ーションの企画を行うことの重要性を 改めて見つめ直す機会となった。
あらゆる市場が成熟化した現在。自社の商品を知り、関心を持ち、好きになり、購入してもらうことは容易ではない。顧客の価値観や行動特性を知り、真のニーズを捉え、それに応える価値を具現化する「顧客起点」のマーケティングが、これまで以上に求められていると言える。
またデジタル領域を中心に、マーケティング業務の効率・効果を向上する技術が日々進化し、関連するツール・サービスが日々生み出され、ブランド側に「できること」は増えている。
しかし「自分たちにとって本当に必要なものは何か」を正しく理解し、効果的に活用することができずにいるマーケターも少なくない。どんなツールを活用するにしても、 マーケティングの本質を理解していなければ、やるべきことを正しく取捨選択することはできない。
マーケティングの本質とは、「顧客志向」「顧客目線」「顧客起点」–つまり、いかにお客さまと出会い、寄り添い・向き合うかということに尽きる。これを実践している企業が、差別化が難しい今の世の中で、お客さまに好意的に受け入れられ、ファンを獲得することに成功しているのではないか。
その仮説の下、「顧客志向とは何か」「それを日々の実務にどう落とし込んでいけばよいか」といったことについて議論した。
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