私はなぜアムステルダムを仕事の拠点に選んだのか
私たちがアムステルダムにオフィスを開設した理由にもなるのですが、上述した通り、いまアムステルダムほどクリエイティブシーンが活気に溢れている都市は世界中探してもないかもしれません。
オランダは今でこそ小国と言われていますが、かつては世界の海をまたにかけて活躍した時代もあります。東インド会社、シーボルト、出島などオランダに関係するこれらのワードを歴史の教科書で目にした人も多いのではないでしょうか。アメリカのニューヨークがかつてはニューアムステルダムと言われ、オランダ人が開拓した都市だということを知っている人も多いかもしれません。
現在は人口80万人のアムステルダムですが2016年には、近年スタートアップの活躍が著しいパリ、電子国家として話題のエストニアの首都タリンをおさえ、ヨーロッパのイノベーションキャピタルを決めるコンペティションで「iCapital」という称号を与えられました。
アムステルダムのクリエイティブ産業にはおよそ20万人が従事しており、これはヨーロッパの都市では、ロンドン(人口878万人)、パリ(人口224万人)、ミラノ(人口133万人)に次いで4番目の多さです。そのうち、広告業界で働いている人は2万人。ロンドンが2.5万人と言われていますので、その多さがお分かりいただけるのではないでしょうか。
現在Wieden+Kennedy、180、72andSunny、Havas Lemzなどの有名プロダクションはもちろん、グローバルに展開するクライアント企業も多くはアムステルダムにヨーロッパ拠点を置いています。
なぜこうしたことになっているのでしょうか?
次ページ 「多くの企業がアムステルダムにヘッドクオーターを置く3つの理由」へ続く
吉田和充
吉田和充(Creative Business Development/Branding Designer/Creative Director/保育士)
1972年東京生まれ。1997年慶應義塾大学卒業後、博報堂入社。CMプランナー/ディレクターとして、40社、400本以上のCM制作を担当。ACCグランプリ、コピー賞などを獲得。
在職中に1年間の育児休暇を取得し、家族でアジア放浪へ。2016年、子どものクリエイティブな教育環境を重視してオランダへ移住。2017年現在、Neuromagic Amsterdam BV CEO、個人事務所SODACHI CEO、STYLA TOKYO クリエイティブディレクター。広報広告全般からマーケティング、企業の成長戦略策定、ブランディング、新規事業立ち上げ、新商品開発、Web制作、サービスデザイン、海外進出などクリエイティブ業務全般を担当。
アムステルダム市との協働プロジェクトとして、アムステルダム市の「粗大ゴミの処理問題」にも取り組む。
元サラリーマンクリエイターの海外子育てブログ『おとなになったらよんでほしい|おとよん』連載中。
吉田和充(Creative Business Development/Branding Designer/Creative Director/保育士)
1972年東京生まれ。1997年慶應義塾大学卒業後、博報堂入社。CMプランナー/ディレクターとして、40社、400本以上のCM制作を担当。ACCグランプリ、コピー賞などを獲得。
在職中に1年間の育児休暇を取得し、家族でアジア放浪へ。2016年、子どものクリエイティブな教育環境を重視してオランダへ移住。2017年現在、Neuromagic Amsterdam BV CEO、個人事務所SODACHI CEO、STYLA TOKYO クリエイティブディレクター。広報広告全般からマーケティング、企業の成長戦略策定、ブランディング、新規事業立ち上げ、新商品開発、Web制作、サービスデザイン、海外進出などクリエイティブ業務全般を担当。
アムステルダム市との協働プロジェクトとして、アムステルダム市の「粗大ゴミの処理問題」にも取り組む。
元サラリーマンクリエイターの海外子育てブログ『おとなになったらよんでほしい|おとよん』連載中。
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