10月1日付で新会社「EVERY DAY IS THE DAY」が設立された。共同CEOはクリエイティブディレクターの佐藤夏生氏、およびプロデューサーの青山尋紀氏。
2013年に設立されたHAKUHODO THE DAY(博報堂100%出資)は9月30日を持って営業を停止し、CEO2名は新会社に移行する。新会社は博報堂からの出資はなくなり、完全に独立会社となる。
新会社が掲げる理念は「Creative Possible」。クリエイティビティによって、企業や事業、ブランドのみならず、生活や文化の“成長可能性”を生み出すことをテーマに掲げて活動していく。
佐藤氏はHAKUHODO THE DAYにおいて、メルセデス・ベンツのブランディング、ファッションコーディネートアプリWEARの開発、グローバルモーターショーでのブリヂストンブースのプロデュース、渋谷区のブランディングなど、広告を越えたブランディングや事業開発、経営革新を手がけてきた。新会社設立の狙いを「課題解決業から可能性創造業への挑戦」と語る。
「4年前にHAKUHODO THE DAYを設立して以来、手がけた案件の半数をクライアントのトップと行ってきた。商品開発や地方創生、子どもの貧困問題への取り組みなど、幅広い仕事に取り組む中で、『クリエイティビティは必ずしも広告会社に属する一機能ではない』と確信するようになった。新会社では、純粋なクリエイティブ産業を日本で実現することにチャレンジする。クライアントのビジネスを加速させるアイデアではなく、クライアントのビジネスそのものを生み出すアイデアを考え実現していく」。
会社スタート時のメンバーは5名。佐藤氏、青山氏のほかに、2人のクリエイティブディレクターが参画する。社会課題解決のための実績と手腕を持つ金山淳吾氏と、音楽を切り口に様々なクリエイティブ開発を手がけてきた濱田織人氏だ。
今後も、広告出自に限らずクリエイティブ発想を持ったクリエイターをCDとして迎え、様々な個性やスキルを持つインディペンドなCD集団(クリエイティブファーム)を実現していくという。
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