企業の広報活動において欠かせない、新聞・雑誌記事のクリッピング。最近ではニュースサイトの数も急激に増加し、「知らず知らずの内にウェブ上に自社に関するニュース記事が出ていた」というケースも少なくない。メディア露出の効果測定のために、ニュースサイトのクリッピングが日常業務として組み込まれている広報部門も多いだろう。
自社の露出を毎朝チェック
約1300社の企業や官公庁にクリッピングサービスを提供してきたエレクトロニック・ライブラリー(ELNET)は2017年10月、新たにウェブニュースのクリッピングサービス「モーニングクリッピングWEBニュース」を開始した。
国内の主要な約1500サイトに対応しており、毎朝7時台にメールで配信。登録キーワードを含む記事の一覧を専用画面で閲覧できる。「AND」「OR」「NOT」などの演算によるノイズカットも可能で、自社だけでなく競合企業や関連業界の動向を把握することも可能だ。月額2万円から利用することができる。
「モーニングクリッピングWEBニュース」の特長として、多様なジャンルのウェブサイトを網羅している点が挙げられる。大手新聞・雑誌社のウェブサイトはもちろん、ファッション、ライフスタイル、ペット関連など専門性の高いニュースサイトも対象となっている。ELNETの竹内香織氏は「マスメディアやビジネス・経済関連の媒体には掲載されにくい、ニッチなジャンルもカバーしている」と話す。
「紙とウェブ」両輪の情報収集
「ウェブニュースのクリッピング単体で使うことも可能だが、従来から提供している新聞・雑誌のクリッピングとセットで利用することで、より強力な情報収集が可能になる。自社情報の効果測定やプレスリリースの反響、業界動向の調査に役立てていただければ」と語るのは、ELNETの山下敏永副社長。
山下氏は朝日新聞社のデータベース事業部長の経験もあり、メディアや著作権に詳しい。サービス開始にあたっては、各媒体のサイト・リンクポリシーを精査した上で、安心して利用できるようにした。
今後は対象サイトの拡大や、重複した内容の記事をソートする機能を追加するなど、サービス拡張も視野に入れている。
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