アイドルグループ「マジパン」のMVをAIでディレクションしてみた

逆転の発想で「MV先行型 楽曲制作プロジェクト」

「AI-CD β」は、CM制作のためのクリエイティブディレクションしかできない。その制約に頭を悩ませていたとき、ふと思いついたのが、商品におけるCMは、アイドルの楽曲におけるミュージックビデオ(MV)であるということ。つまり、CMにあたる存在のMVならば、「AI-CD β」でもディレクション可能だということです。

通常は、楽曲を制作し、その楽曲を広めていくためにMVを企画・撮影するというフローです。しかし、そこは「AI-CD β」を尊重。その能力を最大限に生かすために、クリエイティブディレクションをベースとし、楽曲がない状態でMVを企画・撮影して、そのMVの映像に合わせて楽曲(作詞・作曲を含む)を制作する「MV先行型 楽曲制作プロジェクト」という構想にたどり着きました。「AI-CD β」の機能的な制約を、新たなクリエイティブの可能性へと昇華させることができたのです。

MV先行型 楽曲制作プロジェクトの制作フロー。

「MV先行型 楽曲制作プロジェクト」は世界初(※)のチャレンジとして、この後に続くクリエイティビティのさらなる拡張(という名の「無茶振り」のバトンパス)へとつながっていきます。

※2017年9月12日現在、人工知能による映像先行型の楽曲制作としては世界初。(マッキャン・ワールドグループ ホールディングス調べ)

次ページ 「AI-CD βが導き出した「マジパン」のためのディレクション」へ続く

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