【ワカテの方が、ワカッテる?】ADK「相棒採用」が学生の心を掴んだ理由

社員と一緒に進められたからこそ生まれた相乗効果

棚橋:実際に相棒採用を行ってみての結果はどうでしたか?

齊藤:社員一人ひとりが応募者と向き合ってくれることで、選考中の辞退はゼロになりました。さらに内定受諾率も前年から大幅に改善され、応募者の方々には納得してADKを選んでもらえたと思っています。
また、「楽天 みんなの就職活動日記」の「2017年卒 新卒就職人気企業ランキング」では採用広報のイメージが良い会社1位に選ばれたほか、NHKをはじめとするニュース番組や日経新聞や日経ビジネス、ラジオなど各種メディアで取り上げていただくことができました。

安本:その他にも、想定もしていなかったいい化学反応がたくさんありましたね。
例えば、採用サイト上で公開されていた社員一人一人のインスタグラムの使用方法です。応募者と直接会うイベントで答えきれなかった質問に対して、インスタグラムの投稿で回答する社員がいました。イベントに来ていた方の疑問を払拭できるだけでなく、その社員の考えを直接会えなかった人にも伝えられるなど、こんな使い方があるのかとうれしい驚きでした。手探りのなか、現場の社員と一緒にどうやったらよりよくなるかを考えながら進められたからこそ、生まれた相乗効果だったと思っています。

齊藤:実際の選考過程もそうですね。広報から選考まで現場社員が一気通貫して関わってもらうからこそ、ここはもっと改善したほうがいいのでは、という意見を今までの採用活動の時以上にもらいました。人事だけでは見えてこなかった点も多くあり、まさに採用担当の私たちも “あたりまえ”に縛られていたなと気づきましたね。

相棒社員との面接を経て行われた本部長面接の待合室では担当の相棒社員からメッセージカードが渡された。

採用メッセージで終わらないコミュニケーションを目指す

棚橋:今後、「相棒採用」をどのように進化させていきたいですか?

齊藤:採用メッセージや広報のタイミングだけの施策で終わらせず、いかに入社後の取り組みまで進められるかが重要だと思っています。

棚橋:入社後まで、とはどういう取り組みでしょうか?

齊藤:今年の4月に初めて相棒採用を経て入社した新入社員たちがいるのですが、OJTとは別に、相棒が“メンター”という役割を担っているんですね。数カ月に一回、お茶や食事をしながらざっくばらんな面談を行うというもので、直属の上長や人事なんかには言いづらい悩みなんかを、斜め上の先輩社員として相談に乗ってもらえればと思っています。

棚橋:入口だけで終わらず、入社後の成長まで支えるということですね。

安本:そうですね。結局、採用活動において応募者の方々が魅力を感じてくれるのは、ロールモデルになるかもしれない社員がイキイキと働いている姿ではないかと思っています。

そういった意味でも「相棒採用」を通じ、納得して入社した社員がメンターから支えを受け、今度は自身が「相棒社員」となり、応募者と接していってくれる。そんなポジティブなサイクルが生み出せたらうれしいなと思っています。

棚橋:ありがとうございました。同じ会社に所属する社員としても、広告業界の若手としても、今後の「相棒採用」の発展が楽しみです。

齊藤安司(左)
アサツー ディ・ケイ 人材開発局長

1999年に入社後、国内・国外の様々なクライアントを営業として担当。
その後人事へ移動し採用を担当。現在に至る。

 

安本一優(中央)
アサツー ディ・ケイ 第6アカウント・マネジメント本部
アカウント・エグゼクティブ

2013年入社。入社から4年間、新卒採用を担当。
2017年より営業として国内クライアントを担当。

 

棚橋直生(右)
アサツー ディ・ケイ アクティベーション・プランニング本部

関西アクティベーション・プランニング局 プランナー
2015年入社。入社以来アクティベーションを中心としたプランニング業務に従事。

 

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