なんだかんだ私たちは、インフルエンサーからしか買うものを選べない

高いコスメはどうやって買うのか?

一方で、25歳になるとやっぱりプチプラだけでは物足りない。張り切ったデートのときは、自分に自信を持てるようなアイテムで武装したい。

そんな日の防具として購入する高級化粧品は、絶対に!はずれは買いたくない。そんなときはやっぱり、ただSNS上のコスメレビューを見るだけではなく、自分が信用しているインフルエンサーを頼りにすることが多いです。

張り切ってクリスマスコフレをGETしようとするときは、普段からチェックしているインフルエンサーさんの投稿をチェックする。一般の女の子たちの投稿も確かに頼りになるけれど、高級な化粧品を沢山買って試しているプロのような人はなかなかいない。一通り投稿をチェックしても、人気アカウントとして自覚をもって配信しているインフルエンサーさんの発信を保険のように確認してしまう。それは、自分がその人の感性や投稿する内容について「信用」を預けているからなのだと思います。

そして、だからこそ、インフルエンサーも一つひとつの投稿を大事にします。インフルエンサーマーケティングが叫ばれるようになってから、「インフルエンサー」と呼ばれる人たち(ここでは、拡散力を期待されて企業から金銭を貰える仕事を受けている人たちを指します)は急増しました。

一人ひとりはファンを抱えたメディアです。そして、本物の「モノが売れる」インフルエンサーになるには、ファンの信用を獲得することが不可欠。私たちは彼女たちの投稿を凝視してモノを買うけれど、それは信用できる情報を彼女たちに期待しているから。だからこそ、本物のインフルエンサーは自分たちのファンに真摯に向き合う努力を続けているのです。

インフルエンサーは信用を勝ち取ろうと真剣だし、私たち消費者はそんな彼女たちを信用してモノを買う。そんなバランスが取れているからこそ、私たちはいまだにインフルエンサーからモノを買うことをやめられないのだと思います。

次ページ 「私たちはSNS検索で本当に良いものだけを選べる」へ続く

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りょかち
りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

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