現代の女子たちが“インスタ映え”したい理由は、承認欲求だけなんかじゃない

若い女の子にとって「Instagramは流行とのタッチポイント」

私たちはいつの時代も「流行りモノ」が好きです。流行のアイテムは次から次に欲しくなってしまうし、流行色は季節ごとに普段身につけるものに影響を与えてくる。

「皆が何を言おうと私はコレが好き!」とこだわるのは、本当に好きなモノでひと握り。他のモノは実は、そこそこ可愛ければなんでもよかったりする。だからこそ私たちはみんな、「みんなが『いいね!』と思うもの」がいいモノであり、それらを安全策として身につけていたいのです。

そして、私たちが流行に触れるのは、今やSNSがほとんど。

私はこの秋サイフを新しくしましたが、それはInstagramで女子たちが小さい財布をアップしていたからでした。

女子といえば長財布を持ち歩いているイメージが強いですが、「長財布をやめてサイフを小さくしてみたら荷物が小さくなって最高!」という投稿を数多く見てから、ずっと小さなサイフがほしくて、ついに購入。早速わたしもその日にInstagramにサイフをアップしました。

また、会社に来ているインターン生が、「Instagramで流行しているからdiorの2色のリップを友だちにプレゼントしようかなって思っています〜」と話していました。

参考:ルージュ ディオール ダブル

誰かにプレゼントを贈るときに気にするのは「その人が喜んでくれるか」です。だからこそ、無難にみんなが嬉しいようなものを選ぶ。

現代の女の子にとって「みんなが嬉しいと思うもの」は、“インスタ映え”する、思わずSNSにアップしてしまう流行りのモノなのです。

1日の中で、多くの時間を費やすSNS。当然情報収集もその中で行います。私たちは、友だちの投稿を流し見しながら“今アツいモノ”をキャッチアップしているのです。

そしてだからこそ、「みんながほしい流行りのアレ」になるには、SNSにアップされることが必要。そしてそれはつまり、“インスタ映え”につながっているのです。

次ページ 「“インスタ映え”の向う側にある心情とは?」へ続く

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りょかち
りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

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