今回のポイント
- ・ロイヤルユーザーとのコミュニケーションのために
- ・購買データを使ったマーケティングへの限界感
- ・「ハレ」の要素が強いケンタッキーの購買体験を可視化
- ・顧客時間やタッチポイントをもっと増やしていきたい
- ・ロイヤルユーザーが集まり、自発コミュニケーションが盛んに
- ・コミュニティ運営では「お客様を信じる」ことが重要
今回のまとめ
一般に「購買データを集めれば、何かわかるのではないか」と思っているマーケターは多いと思います。もちろんデータには質や量、種類など様々な条件が必要でしょう。しかし塩谷さんは購買データを使ったマーケティングに限界感を感じたそうです。結局のところ、自社の商品に関する、個別のデータがなければ自社の顧客の本当に姿を知ることはできないということだと思いました。
そのために、今までの取り組みを再構築してのファンサイト開設。それはコアなファンの言葉や「顧客時間」を丁寧に把握できるプラットフォームです。最もロイヤリティの高い顧客が集まっているコミュニティサイトと向き合うことで、ケンタッキーさんは今後もさらに発展していくことでしょう。
これからの企業発展には顧客との関係を深めることが必要です。『顧客視点の企業戦略 -アンバサダープログラム的思考-』は、企業とファンが一緒になって課題を解決したり、マーケティング活動を行ったりする方法論や事例について解説した書籍です。今までのマス・マーケティングに加えて無理なく実行できる点にも特徴があります。この機会に是非ともお買い求めください。
はじめに:「新たなる現実」を受け入れて、次へ向かう指標としての顧客視点/第1章:顧客視点がないと「マーケティング」ではない/第2章:マーケティングを顧客視点で組み替える/第3章:企業の目的は「顧客を創造する顧客」の創造である/第4章:顧客と一緒にマーケティングする/実践レポート:アンバサダーの体験設計(上田怜史)/第5章:アンバサダーが企業にもたらす変化/第6章:顧客視点経営がビジネスを変える