【コピージアム】私の広告との向き合い方

コピーライターとしての立ち位置を知る

—広告に向き合うときに、一番大切にしていることは何ですか?

国井:当たり前のことですが、広告するものに対して徹底的にリサーチし、クライアントの話を真摯に聞くことでしょうか。クライアントはその道のプロなので、その人たちに少しでも近づけるようにと思いながらも、そこで聞いたことすべてをわかった気にならないよう意識しています。コピーライターは消費者の立場に立ったり、広告主の立場に立ったりしながらコピーを考えますが、最終的にはどの立場からも等分に距離を取って、どこにも属さない自分として書くようにしています。

三井:私は国井さんのおっしゃったことに少し近いのですが…、広告はクライアントのものである、ということを常に意識するようになりました。若い頃はどうしても自分自身がいいと思う企画を強くお薦めしてしまったり、広告を自分の表現物のように提案していたこともあったのですが、広告はやはりクライアントあってのもの。社員の方々は、その商品について本当に命をかけて考えていらっしゃいます。私はその1つをお手伝いさせていただいているということを忘れないようにしています。

こやま:三井さんのお話とちょっと逆の方向になってしまいますが…。私は自分が感動できるかどうかを一番大事にしています。私は気が小さいので、クライアントやスタッフなど、一緒に仕事をしている人が喜びそうな方向でつい考えてしまうところがあるんです。そういう弱点を自覚しているので、1本でもいいから自分自身が本当に感動できるコピーが出るまで考え続けようと決めています。それは通らないかもしれませんが、そこを諦めないことが大切な気もして、自分自身の目標として掲げています。

—最後に、これから広告という仕事を通じて、みなさんが実現していきたいことを教えてください。

こやま:理想を言えば、死ぬ直前までコピーを書き続けていられたらいいな、と思っています。すごくおこがましいですが、小さい秋山晶さんみたいな…。先輩方を見ていると、あ、ずっと続けられる仕事なんだと希望を持って見ています。

国井:広告という仕事は企業や誰かの困っていることや課題に誠心誠意で応えるという、シンプルな行為。そういう本質的なところが、自分にとってのやりがいになっているので、声をかけてくださる人がいる限り、精一杯応えていきたいと思っています。

三井:広告の仕事に限りませんが、仕事というものを続けている限りは孤独じゃない、自分ひとりじゃない、と感じる時があります。とりわけ広告の仕事は、毎回クライアントや制作するチームの方々と関係を築き、一緒につくりあげていくもの。私は社交的なことがあまり得意ではないのですが、この先も広告の仕事を続けていくことができれば、常に誰かと一緒だから、孤独死しないですむかなと思ったりしています(笑)。

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「コピージアム2017札幌」、11月21日~11月24日に開催!

東京で延べ1万2000人が来場した「コピージアム2017」が、札幌で開催されます。トークセッションの申し込みを受付中。会場はチカホ(大通駅近く)。北海道の皆さま、ぜひお立ち寄りください。

「コピージアム2017」Webサイト

■会場
チ・カ・ホ(札幌駅前通地下広場) 北大通交差点広場[東]
(大通駅)

■展示(入場自由)
11月21日(火)~24日(金) 10:00~22:00

■セミナー(要申込・無料)
詳細、お申込みはこちらから

◎11月21日(火)
サッポロビール×北海道コンサドーレ札幌特別対談~地域に根ざしたブランド戦略~
・武田 悟季 氏(サッポロビール ブランド戦略部 札幌ブランド第1グループリーダー)
・田子 大地 氏(北海道コンサドーレ札幌 広報・メディアコンテンツ事業部)

◎11月22日(水)
JR貨物のグッとくる広告~制作の裏側~
・高坂 秀和氏(JR貨物北海道支社 総務課長)
・池端 宏介氏(インプロバイド コピーライター/クリエイティブディレクター)

◎11月23日(木)
ファイターズのファンづくりとスポーツ界の名作コピーに学ぶ広告クリエイティブ
・佐藤 拓氏(北海道日本ハムファイターズ 事業統轄本部)
・小崎 将史氏(北海道日本ハムファイターズ 事業統轄本部)
・谷山 雅計氏(谷山広告 クリエイティブディレクター/コピーライター)

◎11月23日(木)
地元3世代のコピーライターが語る、これからのコピーライターに求められるスキル
・三浦 清隆氏(三浦広告事務所)
・長岡 晋一郎氏(北海道博報堂)
・仲吉 蘭氏(フリーランス)

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