“正しいやり方”を否定する勇気を持つ
栗林:僕が村田さんの仕事を見て悔しいと思うのは、英進館も、小林市も、「長尺でストーリーものはバズらない」というセオリーを裏切ってバズっていることなんです。しかも、ドキュメンタリーではなくフィクションで。セオリーを超える面白さがあるということだから、すごいと感じます。
村田:僕は栗林さんみたいな企画のやり方ができないので、自分で戦うならストーリー、セリフ、最後までいかに気持ちいい流れにするか。あと細かいギャグ。それから、演出や撮影、仮編集の全部の段階で、クオリティを上げられる部分がまだないか、粘って探すようにしています。でも今は東京に戻ってきて先輩たちとの間にある企画のスキルの差やプレゼン力の差を痛感して、目下「絶望期」の真っ最中です(笑)。
栗林:少しずつクオリティを上げていくのは、今日からでも使えるテクニックですね。僕の3期は「バズ期」です。数万件の動画を見て、再生数とシェア数を空で言えることくらい研究したことで、バズる企画につながるようになりました。と同時に、いくら動画がバズっても世の中の一部の人しか知らないし、映像によっては商品を売る力がまだまだ足りないのは課題です。今は動画よりも、商品の企画そのものにバズ要素を入れていくことに興味があります。
—最後に、これからキャリアを作っていく若手の方へ一言ずつお願いします。
村田:何か1つ、「ここはまだ誰もやっていない」ものを見つけることだと思います。栗林さんのようにバズ動画を分析したり、僕のように環境を変えてみるのもいいかもしれない。一瞬遠回りに見えても、自分がスイスイ進める道を探してみるのが、自分自身の戦い方を探すことになると思います。
栗林:先輩方が培った能力や知見は最大限尊重し、吸収しながらも、真っ向から否定する視点を同時に持つことも必要だと思います。従来のやり方が絶対に正しいわけではなく、それでは生まれない何かがあるのだと、自分自身の経験から感じています。
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◎11月23日(木)
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