東京都は11月2日、都庁で第3回快適通勤プロモーション協議会を開催し、7月11日から同月25日まで実施した「時差Biz」に積極的に取り組んだ企業を小池百合子都知事が表彰した。「時差Biz」とは、フレックスタイム制やテレワーク制を活用し通勤時間をずらすことによって、満員電車の混雑緩和を促進する取り組み。約320の企業が参加し、優良企業12社が表彰された。
表彰は、時差出勤やテレワーク制を導入し積極的に取り組んだ企業を表彰するワークスタイル部門と、時差Bizの普及啓発に関わる取り組みをした企業を表彰するプロモーション部門の2部門。審査委員長を事業構想大学院大学の田中里沙学長が務めたほか、特別賞を受賞した企業には漫画家の松本零士氏が書き下ろした作品が贈呈された。
ワークスタイル部門で特別賞を受賞した損害保険ジャパン日本興亜では、7月・8月をワークスタイルイノベーション推進月間とし、時差通勤やテレワークを全社に周知した。また、早朝出社者へ軽食を無料で提供するなど、働き方改革のためのインフラ面の整備もあわせて進めた点が評価された。
プロモーション部門で特別賞を受賞したセブン‐イレブン・ジャパンは、本社で出勤時間を変更する取り組みを行うとともに、時差Bizの期間中は都内店舗2512店でポスター掲示による告知、訴求を実施した点が評価された。
小池都知事は、「多くの企業に取り組んでいただいたおかげで時差Bizは大きなムーブメントにつながった。他社の取り組みもぜひ参考にし、色々なアイデアを共有していただきたい」と話した。
受賞企業は次の通り。
ワークスタイル部門
アスネット
エヌ・ティ・ティ・データ
損害保険ジャパン日本興亜【松本零士特別賞】
TOK
豊島区
日本航空
ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス
プロモーション部門
エス・エー・エス
セブン‐イレブン・ジャパン【松本零士特別賞】
東京急行電鉄
東京地下鉄