世界各国の代表がシンガポールに集まり、アイデアを競い合う30歳以下限定のコンペティション「ヤングスパイクス」。そこに今年、PR部門が新設されました。その初代ゴールドに輝いたのは、日本代表ペア。TBWA\HAKUHODO 関谷“ANHELO”拓巳さんと、博報堂 谷脇太郎さんは、2016年のヤングカンヌに続き、2度目の代表選出となりました。2016年の本戦惜敗からの紆余曲折、そして2年間にわたる挑戦から得た学びを、2回にわけてレポートします。
第1回では、2016年のヤングカンヌPR部門、2017年のヤングスパイクスPR部門という2回にわたるヤングコンペの、準備から現地での挑戦に至るまでをレポートしました。
2年連続で日本代表に選んでいただいて、1年半の間、頭の中には常にヤングコンペのことがありました。第2回は、この挑戦を通じて私たちが考えてきたことや、プラニングで大事にしていることをお伝えします。
国内予選と海外本選の違いを踏まえて臨むべき
国内と海外の審査員では、審査に対するテンションが全く異なります(肌感)。
国内の審査員は、本選でも通用する日本代表を選ぶべく、数日間かけて本気で審査をしてくださっています。それに対し、海外の審査員はヤングではないアワード本編の審査を終えた翌日、疲れた状態のなか若々しいアイデアを数時間でジャッジするわけです。アワード本編と比べたら、所詮はヤング。やはり、どこか気楽に審査をしているのではないかと思います。
ヤングコンペに挑戦する人は、それも踏まえた上で、プラニングとプレゼンをすべきだと考えています。