映画にはまた出てたいと思っている
権八:それがこの歌は、『今日やれることは明日やろう』でしたっけ?
澤本:違う(笑)。『いつかできるから今日できる』。
権八:そうか、逆でしたね(笑)。
澤本:真逆の歌です。
権八:西野さんはこの歌のどのへんが好きなところですか?
西野:歌詞がいい感じですね。わかるなと。共感しやすいかなと。
澤本:乃木坂の曲って共感しますよ。みんな良い歌詞ですよ。もともと曲がいいと思ったんだもん。何回も言ってるけど、『何度目の青空か?』は素晴らしいですよ。いつもライブで聞いて半泣きですもん。
西野:えー!
澤本:泣いているのを察知されないように顎を触って。「横のおじさん、泣いてる」と言われたくないからね(笑)。
権八:やすすの真骨頂というか。
澤本:本当にすごいと思うんだよね。よくこんな曲をいっぱい書けるなと思って。
中村:秋元さんなんて勝手なイメージですが、毎日おいしいハンバーグを食べてそうじゃないですか。ウニ握りなど。人生にこんなに切ない瞬間なんてないだろうと。
権八:本当そう。『ゲーテ』みたいなヤラシイ雑誌見ると、ウニとフォアグラといろいろなものが入ってるハンバーグを食べてね。おいしくて高いものをいっぱい食べてる、バブリーな。どうしてこういうキュンキュンした気持ちをいつまでも持ち続けられるのだろうと。
澤本:たまにこういう気持ちになってるんじゃないの?
中村:なってるんでしょうね。なってないと描けないですもんね。
澤本:なったご褒美としてハンバーグを食べてるんじゃない(笑)。西野さんは初主演をやってみて、また映画やりたいですか? 楽しかったですか、映画自体は?
西野:やりたいと思いました。初映画で映画の現場はちょっとピリッとするのかなと思ってたんですけど、全然そういうのがなかったので、ずっと楽しくできて。
中村:監督は英勉監督。怒号が飛び交うことはなかった?
西野:1回もなくて、むしろ英さんが楽しいというか、ちょっとフザけたりするのが好きなので、ピリッとした空気は嫌いなのかなと思って。
中村:いいですね。じゃあ、みんなでカントリーマアムでも食べながら仲良く。
権八:広告の撮影ではたいてい現場にあるという(笑)。
澤本:英さんって元東北新社の人でしょ? CMの監督さんなのでカントリーマアムはきっとあったと思います。
権八:澤本さんも前々からななせまるの演技力、お芝居が上手とおっしゃっていたじゃないですか。やっぱりPVをやっていてもそういう感じしますもんね。
澤本:うん。僕が見てビックリしたのは、西野さんはどちらかというと、抑えたときの演技がナチュラルで良いと思っていたんですよ。PVをやっているときも、どちらかというと、張った演技というよりは内に込めた演技を見ているときのほうがうまいと思っていたんだけど、今回、西野さんの演技で一番良かったのは、怒鳴っているところだったんです。
西野:怒鳴るシーン、ありますね。
澤本:ほぼ怒鳴らない人が怒鳴ってるというところがすごくいいなと思って。それが発見だったの。
西野:私自身もあれは新鮮でした。