コクヨ、長時間着座のリスクを軽減するワーキングチェアの発売イベントを開催

文具やビジネス用品事業を行うコクヨは7日、着座した状態でも身体の動きを止めないよう、360°自由に動くオフィスチェア「ing(イング)」を発売した。

前日の6日に行われた記者発表会では、同社 代表取締役 社長執行役員 黒田英邦氏のほか、ゲストとして渋谷区長 長谷部健氏や渋谷区観光協会代理理事の金山淳吾氏が登壇。「ing」誕生の背景や機能性、渋谷区との取り組みについて発表された。

(写真左から)コクヨ ファニチャー事業本部 木下洋二氏、同社 代表取締役 社長執行役員 黒田英邦氏、渋谷区長 長谷部 健氏、渋谷区観光協会代理理事 金山淳吾氏

働き方改革の機運が高まる昨今、「ing」開発の背景には日本の「長時間着座」への問題意識がある。日本人は平均?1日約420分間座っているという調査結果や、「健康面」や「知的創造性」にも問題を生じさせるというデータを紹介し、“座るを解放する”というコンセプトで「ing」が開発されたと説明した

「ing」で揺れながらデスクワークを4時間行うと、ウォーキングに換算して約1.5km、消費カロリーではおにぎり約1/2個(約85kcal)に相当するという。

黒田氏は、「長時間着座の最大の問題は動かないこと。人の身体は本来動くことを前提に設計されている。『ing』を通じて長時間着座への答えとして新しい提案を行うとともに、“座る”という動作へのイノベーションを起こしたい」と話した。

また、コクヨは渋谷で開催される都市型サミット「DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA」のサテライト会場であるコインスペースに「ing」を実験的に導入すると発表。さらに、渋谷ヒカリエ内にあるコワーキングスペース「MOV」を始め、JINSのコワーキングスペースにも「ing」の導入が決定している。

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