注目高まるスマートスピーカー 世界市場は2020年までに2200億円規模へ

アメリカは最も発展した音声市場 — ジェイ・ウォルター・トンプソン調査

本レポートによれば、調査対象の9カ国において、平均47%のスマートフォンユーザーが少なくとも月1度、31%は少なくとも週 1度の頻度で何らかの音声技術を利用していることが明らかになった。

また、18%が「これまでに1、2度しか音声技術を使ったことがない」と回答した一方、「音声技術は使わない、または利用を考えていない」とした回答者はわずか8 %に留まったことを踏まえると、音声技術は今後より一層、消費者にとって当たり前の存在になると考えられる。

本レポートでは、調査対象の9カ国のうち、特にアメリカを最も発展した音声市場と位置づけている。2009年3月のGoogle Voice Search立ち上げに始まり、2011年10月にSiri が登場、その後はAmazon Echo、Google Home、そして直近のApple HomePodと、数多くの立ち上げがアメリカで行われており、2017年の最初の5カ月で実に6つの新たな音声アシスタントサービスがスタートした。

全スマートフォンユーザーのほぼ半数が音声技術を毎週利用しており、利用度は欧米市場の中で最も高い。主な用途としては、「オンライン検索のため」が69%、「質問をするため」が67%と多かった。また、ユーザーの65%が運転中に音声技術を利用しており、調査対象国の中で最も高いことから、車の重要性がアメリカにおける音声利用の広がりを後押ししていると言える。

こうした普及度の高さの一方で、プライバシーへの懸念も強い。現在音声技術を利用していない消費者のうち48%が、「自身の音声データが他の目的に使われないという保障がなければ、今後音声を使うことは考えにくい」と回答した。アメリカにおいてスマートスピーカーを活用したマーケティングを実施するにあたっては、取得した音声データの管理・活用の方針や方法を消費者に向けて明確に提示することが求められると言えそうだ。

「SPEAK EASY – THE FUTURE ANSWERS TO YOU」では、このように、スマートスピーカーの国別普及状況を概観するとともに、それぞれの市場でブランドがスマートスピーカーを活用したマーケティングを実施する上でのポイントを解説しています。

「SPEAK EASY – THE FUTURE ANSWERS TO YOU」(日本語版)のフルレポートはこちらから購入いただけます。主な内容は以下のとおりです。

◎世界の概況

  • ・音声認識技術の今
  • ・消費者は音声アシスタント機能をどう受け入れているか
  • ・音声アシスタントが変える、ブランドの未来
  • ・ブランドマーケターへの示唆(短期的視点、中長期視点)

◎世界9市場での利用実態

  • ・オーストラリア(2017年夏にGoogle Homeが発売)
  • ・中国(音声技術サービスの数は、東洋エリアで最多)
  • ・ドイツ(Amazon Echoが利用可能な欧州2カ国のうちのひとつ)
  • ・日本(公共の場での利用に社会全体が否定的)
  • ・シンガポール(調査対象国の中で利用レベルが最も低い)
  • ・スペイン(音声技術が非常に人気)
  • ・タイ(アジア市場の中でも特に音声技術を重宝)
  • ・英国(Amazon EchoとGoogle Homeが導入された最初の国のひとつ)
  • ・米国(最も発展した音声市場)
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