ZOZO SUITの衝撃
「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」はこれまでも十分、独創的なポジションを築いてきたファッションEコマースですが、先日「おそらくプライベートブランドを立ち上げるのだろう」という大方の予想を大幅に上回る発表をしました。
それが「ZOZO SUIT」であり、しかも無償配布という大胆なアイデアを伴うものでした。
「ZOZO SUIT」は創業者であり代表取締役社長の前澤友作氏がニュージーランドのイノベーション企業StretchSense社とともに共同開発した、サイズ計測のためのウェアです。現在のテクノロジー文脈で言えば、スマートフォンアプリと連携するIoT機器になるでしょう。このスーツの着用者はボタンを押すだけで、自分の服のサイズを正確に計測でき、そのデータから自分にあったアパレルを選ぶことができます。
サイトでは「予約受付中」となっており、送料は別途かかりますが、性別、身長、体重を入力することで「ZOZO SUIT」を無償で入手できます。また、会員は2着目も注文でき、それには1着3千円の値段が付いています。
自分も含めて、この「ZOZO SUIT」を早速予約した人は多く、いまかいまかと心待ちにしています。その期待は、このスーツが単に身体を計測するためだけのものではないからでしょう。
今後のビジネス展望については予測の域を出ませんが、このスーツの無償配布によって考えられる可能性は、すでにいろいろな憶測が語られています。