日本上陸から1年、躍進を続けるSpotifyのユーザー層を分析。その広告価値とは?

Spotifyを使うべき「広告主企業の業種・業態」は?

ビデオリサーチでは、生活者をデモグラフィックとサイコグラフィック属性で、複数のセグメントに分けるクラスター分析「ひとセグ」を提供している。その中で今回は4つの思考特性(自発的、多発的、イメージ、機能)の中で、どれを重視するかによって6つのクラスターに分類する「情報×選択セグメント」というアプローチを利用した。

Spotifyユーザーに当てはめてみると、自発的行動をとる「トレンドフリーク」と「雑学ロジカル」が、7割近くを占めることが分かった。

「私たちも様々なメディアの調査を行ってきましたが、これだけ明確に特徴が出てくることは珍しいです。『トレンドフリーク』は情報感度が高く、有名ブランドや限定品が好きで新しいモノ好きな人たち。一方で『雑学ロジカル』は情報収集が好きで、気になったことを深く掘り下げる特徴を持ちます。Spotifyは新しいサービスなだけに、インフルエンサーやアーリーアダプターに近い層を獲得できていることが分かります」(松本氏)。

今回の結果をもとに、Spotify上でのプロモーションに合う商品・サービスは何か、松本氏に尋ねたところ、以下の可能性を紹介してくれた。

<聴取シーン>

  • ・身支度中、勉強中・仕事中→エナジードリンクや機能性食品
  • ・運動中→ランニングシューズやスポーツウェア
  • ・運転中→自動車や自動車関連製品

<アクディビティ>

  • ・映画館で映画を見る、CD・DVDの購入→映画、映像ソフト
  • ・コンサートやライブ・フェスなどに行く→ビールやカクテルなどのアルコール
  • ・Instagram→シアトル系、サードウェーブ系のカフェ

<消費傾向>

  • ・衣料品、化粧品→ファッションブランド、コスメ
  • ・デジタル機器→高音質で楽しめるスピーカー、ヘッドホン

参考:具体的なSpotifyの広告メニューについて

実際、Netflixはじめ多くのエンターテインメント企業がSpotifyを活用して成果をあげている。また最近では、食料品・日用品や耐久消費財メーカーも出稿するケースが増えてきたと、Spotifyの小林氏。

スポティファイジャパン ビジネスマーケティングマネージャー 小林哲男氏

「先日は、旭化成ホームズ社のヘーベルハウスのキャンペーンでご活用いただきました。自宅の屋上やバルコニーで気軽にキャンプ気分が味わえることを打ち出す企画の一環で、その世界観を上質なサウンドで表現しようとSpotify上でプレイリストを公開されたのです。Spotifyを通して、これから住宅購入を検討するターゲット層にアプローチし、住宅展示場への誘導にご活用いただきました」(小林氏)。

最後にビデオリサーチの松本氏は、今回の調査結果を踏まえてSpotifyの広告価値について、次のように語った。

「Spotifyユーザーは、高感度かつ消費にアクティブな人たちです。企業のマーケティング活動において新しいメッセージを発信したいときに、魅力的な存在になっていくでしょう」(松本氏)。


<お問い合わせ>
Spotify for Brands
https://spotifyforbrands.com/jp/
SpotifyForBrands-JP@spotify.com
調査データのダウンロードはこちら

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