東京広告協会は12月8日、「大学生意識調査プロジェクト FUTURE2017」の調査結果として、「大学生の『マナー』に対する意識調査」を発表した。
本プロジェクトは東京広告協会の下、有志で集まった首都圏の大学生が、信頼できる情報を合理的に提供するための実務能力を身につけることや、広告活動の担い手育成を通し、市民の文化的な生活向上に貢献する広告をより多く送り出すことを目的に行っているプロジェクトで、今年で23年目を迎えた。
本プロジェクトは、FUTURE2017に参加する大学生らが、東京広告協会や博報堂、参加大学の教授らの支援を受けながら調査の企画から実施、分析までを担っている。
結果を発表する記者発表会も開催され、会の冒頭には公益社団法人 東京広告協会 専務理事の長崎之保氏が登壇。「このプロジェクトのユニークなところは、大学生が主体となって広告企画の立案や実施、分析を行っているところです。このプロジェクトは次世代の広告人を担う重要なプロジェクトと考えています」と挨拶をした。
今年のテーマは「大学生1000人にきいた『マナー』に関する意識調査」。調査結果から、大学生のマナー観として、公共の場におけるマナーに関する一般常識や知識は兼ね備えているものの、スマートフォンやSNSなどのマナーはまだ明確な基準がないこともあり、SNSなどのマナーにおいて世間と大学生の間にマナー観のズレが生じていることがわかった。
調査を実施していくなかで、マナー基準として大学生が重視しているものが明らかになった。
ひとつは「友人・知人からの目線」。世間の目より、友人らからどう見られているかを重視しているという。もうひとつは「合理性」。デジタルネイティブ世代である大学生は、マナーに関しても、例えば「空いている優先席に座ることはマナー違反ではない(=譲るべき方が来たら譲る)」のように、解釈をしているということがわかった。
また、毎年の定点観測として行われる「大学生の好きな広告」では、昨年同様にKDDI/au「三太郎」シリーズが第1位に選ばれた。第2位はAmazon/アマゾンプライム、第3位は大塚製薬/ポカリスエット「鬼ガチダンス」シリーズが選ばれた。