大企業が保有するアセットを最大限に活用しながら、新規事業の立ち上げからスケールアップまでをトータルでサポートするというBCG Digital Ventures。その新たなビジネスの詳細について同社リードエクスペリエンスデザイナーである花城氏と馬場園氏の二人に話を聞いた。
事業の創造からスケールアップまでを ワンストップで担う
—BCG Digital Venturesは、BCGが立ち上げたデジタル分野の新組織だそうですね。どういった組織なのかを教えてください。
花城:BCGは経営コンサルティング、つまり戦略部分に軸足を置いてきた会社です。ただ、スピードの求められる現在の市場環境においては、戦略の立案に留まらず事業の立ち上げやさらなるスケールアップに向けた投資までを共に実行していくパートナーとしての役割も求められています。
それらのプロセスをワンストップで伴走していく役割を担うために、設立されたのがBCG Digital Ventures(以下BCGDV)です。
コンサルファーム、デザインファームのような機能も担いながら、さらにスタートアップベンチャー、ベンチャーキャピタルのようでもある。多様な側面があるのが、当社の大きな特徴といえますね。現在は米国のロサンゼルスにあるグローバルセンターを中心に世界で7拠点、600名のメンバーを擁するまでになりました。東京拠点は去年の4月に立ち上げ、複数のプロジェクトが走っています。
興味のある方は、下記お問い合わせからご応募ください。
毎日がハッカソン。 新事業のアイデア起爆剤とは?
—クライアントとのプロジェクトは具体的に、どのように進むのでしょうか。
花城:たとえばパートナー企業が新しいサービスを立ち上げようとしている場合で説明します。まずは、当社内にプロジェクトルームをつくり、パートナー企業の方にもメンバーとしてプロジェクトにご参加いただきます。
当社からはビジネスサイドを固めるベンチャーアーキテクト、プロダクト開発のドライバーであるプロダクトマネージャー、UI/UXを考えるエクスペリエンスデザイナー、デザインシンキング手法を使いインサイトを導きだすストラテジックデザイナー、モノづくりを担うエンジニアなど多岐に渡るエキスパートも加わります。そのチームを3〜4つくらいのポッドに分け、コンセプト作りを行います。
1つの手法として「エスノグラフィックリサーチ」を実施しますが、これはグループインタビューのような従来の調査とは違い、ユーザーの行動観察を通してインサイトを見出す方法です。消費者がまだ言語化できない潜在的な課題を発見する上で有益な手法で、例えばユーザーのご自宅に伺い、インタビューを行いながら、行動も観察をしているイメージです。その観察で得た発見をベースに、消費者が困っていそうな点や改善できそうな部分についてアイデア出しをします。それが新サービスのコンセプトを生み出す最初の起爆剤になります。
—様々な立場の方がいらっしゃるとのことでしたが、職種にとらわれずに皆さんでインサイトを探し、アイデア出しを行うのですね。
花城:全職種ごちゃまぜのチームなので、フラットな視点で意見が出し合えます。クライアントは大企業が多いのですが、プロジェクトの中身や進め方はスタートアップそのものなので、もう毎日がハッカソンという感じですね (笑)
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