ゴールド受賞作「トモエグループ」CMに出演 「ボンコバラ」さんとは?
中村:そういう演者というか、演技を超えた、それぞれのインタビューの生感みたいなものがラジオに出たところが面白かったり、高得点ポイントだったんですかね。では、続いてもう1個聞いてみましょう。ACCゴールド2作品のうちの2つめは、トモエシステムの「トモエグループ」です。
中村:今年のACC TOKYO CREATIVITY AWARDSラジオCM部門、もう1つのACCゴールドを受賞した、トモエシステムの「ボンコバラトモエさん」編でした。アラウーノとはアプローチとしても結構違いますね。これはどんな議論をされたんですか?
澤本:ボンコバラトモエという人は実在する人物らしいんですよ。その人を見つけてきたというところから偉いなという話をしていて。ボンコバラトモエさんという人自体が制作者の知り合いだったのかな。偶然いて、ナレーターやって人気になって人生変わっちゃって、ナレーターになったと言ってたよ。
橋本:ACC授賞式のときに言ってましたね。なんでこれを思いついたんだろう、なんでこういうCMになったんだろう、というのがずっと気になっていて、授賞式の会場でご本人にもお会いしましたけど、プランナーの方々にお話を聞いたら、制作チームの中でトモエさんという名前の方がいたと。その方は普通の苗字だったらしいんですよ。これがもし、変な苗字の人がいたら、面白い企画になるんじゃないか、という順番で発想が広がっていたらしくて、それでたどり着いたという話をうかがいましたね。
中村:なるほど。
橋本:それで納得がいったというか。ボンコバラさん自身も檀上に上がられていて。たぶん、みんな誰だろう、この人?と思ったと思うんですけど(笑)。
吉田:そう、何の説明もにないのに、ボンコバラさんというパワーワードが真面目な会場で流れるんですよ(笑)。
橋本:僕らだけがワーッと盛り上がってるんだけど、他はよくわからないという。
吉田:会場中、ラジオに全然関係ない人が9割以上いるわけですよ。あそこに椎名林檎さんもいたということですよね?
澤本:いました。見てましたね。
吉田:だから、椎名林檎meetsボンコバラですよ(笑)。そのとき、ラジオCM部門の人だけが色めきだっているのを聞いて、本当にラジオってカウンターカルチャーと思いながら。
中村:はい、というわけで、そろそろ今週はお時間になりましたので、来週もACC特集、グランプリ作品をお送りします。お楽しみに!
構成・文:廣田喜昭