ACCラジオ部門、「金鳥少年」が2年連続グランプリに輝いたワケとは?(ゲスト:吉田尚記アナウンサー/橋本吉史プロデューサー)【後編】

授賞式に、イメージ通りの大沢くん登場。高山さんは?

澤本:大沢くんは来てた。

権八:どうでした?

澤本:大沢くんだった(笑)。

橋本:ギャップのない。後藤くんもいましたよ。

権八:高山さんが綺麗だという噂がありましたよね。

澤本:高山さんは高山さんっぽく来なかった(笑)。

橋本:VTRだけですよね。

権八:おキレイな感じの?

澤本:おかわいく。

橋本:イメージ通りすぎて。かわいさの中にも山口百恵的なちょっとした色気みたいなものがある感じの方で、なるほどと。

澤本:大沢くんが檀上に上がったんですけど、かわいそうに服がデカすぎるんじゃないかなと(笑)。

吉田:大きくなるからとお母さんがね。

権八:このCMは本当にいろいろな技があって。あえて「変な虫つく」というのに対して、高山さんのセリフで「いいから」と食い気味のセリフだったり。いちいち1個1個技が効いてるし、その前に原稿も練れてますよね。セリフのチョイスが。

橋本:しかも、ちゃんと商品のPRにも繋がるように、散りばめられてるところが巧みすぎて。

吉田:覚えちゃいますよね。プレシャワーはもう忘れられないなと思って。

権八:「おまえと田村とプレシャワーのせいやっ」という名言。

吉田:あれ、加藤くんが2つ言っちゃった後にもう1個付けたい気持ちがあったんだけど、仕方なくプレシャワー付けた感が良いという。

権八:これはやられましたね。

澤本:だってさ、西田さん(ブルータス編集長の西田善太さん)が審査会の後にずっと酔っ払うと、「ワンプッシュ、ワンプッシュ」ってうるさいんだよ(笑)。

権八:あのオヤジが(笑)。それだけのパワーがあるということですね。素晴らしい。

橋本:つくられた直川隆久さんという電通関西の方とも授賞式のときにお会いしたんですけど、ラジオがお好きな方で、関西の方だけど東京のラジオも結構聞いてらっしゃったみたいで。「宇多丸さんの番組を聞いてるんです」という話をしてくださって。金鳥少年のシリーズの最後に大沢くんがちょっと頑張るじゃないですか。あそこのカタルシスみたいなものやこんな田舎から出たいみたいな話の展開は、以前、映画『桐島、部活やめるってよ』が盛り上がったときにラジオでその話をワーッとしてたのを直川さんが聞いて、その影響を受けて、ああいう発想にしたんですと授賞式の場でしてくださって。

権八:おー!宇多丸さんの番組を聞いてなかったら生まれてないかもしれないじゃないですか。

橋本:ということを僕は暗に言いたくて言ったんですけど。

権八:ドヤ顔のドヤポーズが(笑)。ありがとうございます。

橋本:直川さん自身もすごい。控え目な感じのキャラクターの方なのに、すごいものをつくる方だなと。

権八:すごいですよ。お芝居もやられていて、作家として、役者としても素晴らしい。

中村:ということで、今年のACCラジオCM部門のグランプリをお伝えしました。HPで他の受賞作品も聞けますので。チェキらしてみてください。ACC入賞作品発表会が22日の東京地区を皮切りに、全国30か所にて開催されるということですね。そちらもぜひチェックしてください。

澤本:この2人は審査員もそうだけど、ラジオについて今後どうなるかを考えている急先鋒の方だから、そのあたりのラジオの未来的なことも聞いてみたい。いかがですか?

次ページ 「ラジオが抱える課題。未来の展望」へ続く

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