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現代の女の子たちの“普通の人に憧れる”心理
「新しいCMすごくキレイだな〜!キレイ過ぎて商品の良し悪しわからないけど…(笑)」
先日なんとなくSNSを見ていると、とあるテレビCMを見た友人がSNSで呟いている投稿を見つけました。それは、有名メーカーの新作化粧品のテレビCMで、今をときめく美少女を新しく起用したもの。
その後、気になって同じテレビCMについての感想を調べてみると、こういった感想は他の友人からも聞くことができました。「あのCMはすごく魅力的で、ブランドとしては憧れるけれど、自分が買いたいとは思わない」。
友人たちはみんな「キレイな映像ではあるけど、自分が使うものではない(使ってみようとは思わない)」という感想を抱いていたのです。実は、似たような話は、私の周りでよく聞きようになっていました。
以前、この連載(なんだかんだ私たちは、インフルエンサーからしか買うものを選べない)でも言及しましたが、一般によく知られている芸能人よりも、一般人の投稿やいわゆる“インフルエンサー”と呼ばれる人のSNS投稿などを起因として「モノを買う」という行為が行われることは、日常茶飯事となりました。
その行動の裏には、みんな似たような思いがあるように思います。
それは、「芸能人が使ってオシャレになるのは、その商品を使っている彼女が芸能人という“特別な人間”だからだ」という感情。
最近の女の子はとてもリアリストです。ファッション雑誌なんかを見ても、「この服が可愛いのはローラがかわいいからだ」なんて考えている。モデルを見て「可愛い〜!」と思う心情だけでは、彼女たちのおサイフを開くことはできなくなっているのです。