課題を解決するストーリーを
—広報担当者がESG情報を開示する際のポイントを教えてください。
古塚:社会課題の解決に企業の本業がどう貢献し、未来がどうプラスに変わっていくのかが分かるストーリーの創造が重要です。IRサイトに財務情報を掲載するだけではこのようなストーリーは伝わりません。ESG情報の開示において、「この企業は10年後、どんな未来を見せてくれるんだろう?」という投資家の期待に応えることが求められます。
日本企業は特に、投資家に対してのコミュニケーションが手薄になりがちな傾向がありますが、ESG投資が日本においても活発になる中、成長ストーリーの創造と発信が企業価値の向上のために、より重要になるのは間違いありません。
—このたび、両社がタッグを組み「ESGコミュニケーション支援サービス」をスタートしますね。
古塚:当サービスでは、ESG戦略のコンサルティングから各種コミュニケーション施策の展開、効果検証までをトータルで提供します。
まずはQUICKが企業のESG戦略・情報開示の現状について、グローバルスタンダードの客観評価に基づき分析します。次にマテリアリティ(重点課題)を特定して目指すべきゴールを設定し、そこへ到達するための戦略、すなわちESGシナリオを策定します。
吉田:そしてESGシナリオに基づいたコーポレートブランディングの戦略を立案し、統合報告書やムービー、ウェブサイトなどのコミュニケーションツールを制作するという流れです。
松川:日本でも、ESG情報を盛り込んだ統合報告書を発行する企業は増えていますが、何をどのように開示すべきかというグローバルな考え方と、かけ離れている企業が存在するのも現状です。QUICKが持つ知見から、ESGコミュニケーションに必要な要素を整理し、戦略的な発信につなげていきます。
吉田:今後はIRにもクリエイティブな発想やブランディングの考えが必要になりストーリーのある情報を発信していくことが求められているのです。
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