宣伝会議では2017年12月1日、グローバルゲートタワー(愛知県・名古屋市)にて、「インターネット・マーケティングフォーラム名古屋2017」を開催した。当日はマーケティング担当者を中心に、多くの来場者でにぎわった。注目企業の最新事例を交えた講演の中から、一部をレポートする。
デジタル広告の効果計測の最前線から ~ブランド広告の”コスパ”を最適化させるために
登壇者:サイバーエージェント オンラインビデオ総研 所長 酒井 英典氏
2017年行われた動画広告の市場動向調査では、市場規模はさらに拡大する見込みと上方修正されました。これからは特にインフィード広告の増加が著しいと予想されます。
適切な効果測定を行うにあたっては、「KPI迷子」は避けたいところです。「ブランドリフト値×配信結果」でブランド効果を横軸比較可能な数値として算出できます。さらに、「算出された数値(ブランド効果)÷広告に投資した金額」を比較すると、効果測定において効率が良いと考えました。
デジタルメディアに適したクリエイティブには、ユーザーエクスペリエンスファーストの意識が必要です。定期的に広告の入れ替えを行い、マルチクリエイティブ化することで配信効率の改善につながります。また、動画における人物の仕様や構図などの要素で、ブランドリフト効果の向上に差が生じます。クリエイティブを最適化することで、博打的な動画制作にならず、Webで効果が出やすい制作体制を構築することが可能です。