クリエイティブを厳選する機能が、媒体としての健全性を高める
第二部はAJAの野屋敷健太氏が登壇。「Ameba発の健全なマネタイズソリューション」と題して、AJAで展開しているレコメンドエンジン、SSPの2点を中心に講演を行った。
AJAではこれまでAmebaで生じた課題に対するソリューションを内製し、自社内での成功例を外部メディアへと展開している。
まず野屋敷氏は、同社が展開するレコメンドエンジンの強みを次のように説明した。
「主に3点の強みがある。1点目は、当社内でDMPを持っているのでレコメンド精度が高いこと。そのため、回遊性が上がりやすいだけでなく、テキストデータが多いためCTRが上がりやすい。2点目は、掲載する広告の質が高いこと。クリエイティブをすべてチェックしているため、審査を通ったもののみ表示している。現在、デイリーで数百社が出稿しているので社数が多いことも特徴。3点目は、収益性が高いこと。枠としてのRPMを上げていく運用ができる。トラフィックを100%内側のデマンドを出さなくても、RPMのこの値段以下では出さないといった運用ができるのが特徴」。
次に、同社のSSPの機能を大きく2つに分けて説明した。ひとつは、Amebaデマンドから独自でつながっているため、レコメンドと重複した機能を持つということ。ふたつ目は、「AJA GREEN」という広告クリエイティブの審査ツールを導入したこと。これにより、不適切な広告クリエイティブの排除が可能になり、メディアからの評判が良いという。
最後に野屋敷氏は昨今市場を騒がせている「ブランドセーフティ」を担保する健全性について「外部広告のクライアントを限定したり、クリエイティブを厳選する機能を持つことが媒体としての健全性を高めることにつながります」と述べ、講演を締めた。