コムニコが語る SNSマーケティングで結果を出すための運用術

SNSの荒波を乗りこなすために

—御社で開発されたSNSの投稿検索・分析ツール「POST365」は、どのような背景で開発されたのでしょうか。

コムニコ シニアアカウントディレクター 広瀬俊也氏

広瀬:理由は2つありまして、ひとつは僕らがお客様の投稿コンテンツを毎月1,000本ほど作成している中で、各SNSの流行りや過去の投稿内容を参考にしたいときに、メンバーひとりひとりがやみくもに調べていては非効率だと考えたからです。

もうひとつは、アカウント運用の目標を立てるときや、運用が上手くいっているかどうかを知りたいときに、競合も含めた他社アカウントのデータを瞬時に取得できればより価値のあるご提案ができると考えたからですね。「POST365」ができる前は手作業での作業が多かったですが、開発が実現したことで社内工数の大幅削減につながりました。

—「POST365」を使うと、どんなことがわかりますか?

広瀬:Facebook、Twitter、Instagram、YouTubeの4メディアに対応していますので、例えば「成功企業はどんな投稿をして反応を集めているのか?」「去年のエイプリルフールでは各社はどんな投稿をしていたか?」といったことを簡単に振り返って、投稿コンテンツの企画に役立てることができます。

あとは、投稿形式別(例:リンク、画像、動画、カルーセル)に投稿を検索することができるので、「今、動画が流行っているらしいけど、本当に反応がいいの?」と社内で聞かれたときに、すぐに数値を出して比較することもできます。投稿データに基づいた根拠のある分析が可能ですので、SNSのアカウント運用に取り組まれている企業であれば、必ず有益な発見が得られるツールになっていると思います。

—同業他社にも提供されているようですね。

長谷川:こうした運用面の悩みは、お客様自身はもちろん、僕らのようなエージェンシーでも同じような課題があるのではないかということで、社外向けに提供を始めたんです。業界全体としてSNSを活用したマーケティングがより発展してくれれば良いと思っています。

—御社の強みとしては、やはり「POST365」や「コムニコ マーケティングスイート」のようなツールを自社開発されているところにあるのでしょうか。

広瀬:そうですね。分析ツールを開発しているベンダーも、SNSアカウント運用を得意とするエージェンシーもありますが、僕らのように両方をやっているところは、あまりありません。

SNSのアカウント運用を効率的かつ効果的に行うために必要なツール類を自社開発しており、かつ中身のコンテンツ企画やコメント対応、広告配信といった作業を一気通貫ですべて行えるというのが、僕らの最大の強みではないかと思います。

また、SNSに関する正しい知識やノウハウを伝えるために、2016年にはSNSエキスパート協会という社団法人も立ち上げました。これまでコムニコが培ってきたノウハウや知識をテキストに落とし込み、検定試験も提供しています。弊社の社員は全員、上級試験を合格しており、SNS運用のプロフェッショナルとして、サービスの質の向上は常に意識しています。

—なるほど。分析・解析ツールとアカウント運用の両輪でサービスを提供されているからこそ、時代の流れを敏感に感じ取り、その時々に最適な提案ができるということですね。

長谷川:はい。必ずしも企業アカウントを開設・運用することだけが正しいやり方だとは思っていませんし、今のSNSのトレンドがこの先もずっと続くとは限りません。世の中の潮流に乗り続けて、お客様がSNSで何か実現したいことができたときに、いつでも相談していただけるパートナーでいられるよう、これからも頑張りたいですね。

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