足立:受賞後、変化はありましたか。
森川:そうですね。多くの方にお祝いしていただいたり、取材の機会が増えたりと、反響は大きいですね。
足立:ちなみに森川さんは、キャスティングに対するお考えなどはありますか。
森川:例えば今回のCMだと、瓦を演じるのは役者さんである必要があったんです。いきなり一般の方に「瓦になってくれ」と言っても難しいじゃないですか(笑)。
足立:確かにそうですよね(笑)。
森川:自分で舞台を観に行ったりして「あの方に依頼したい」と思う方もいるのですが、瓦役を依頼したい方はなかなか見つけられなくて。e-spiritさんのようなキャスティング会社さんの助けが必要ですよね。
足立:ありがとうございます。タレントさんを起用するときは、どういったポイントを見ていますか。
森川:まずは会いたいですね。作品のエッジになる方は皆さん、やはり雰囲気を持っているような気がします。
足立:活躍される方は人を惹きつける魅力を持っていますよね。今日は魅力あるゲスト、深川麻衣さんにもお越しいただいています。
深川:よろしくお願いします!
足立:深川さんは森川さんのカンヌ受賞作はご覧になりましたか。
深川:拝見しました!瓦を人が演じることで個性が出ていて、とても面白かったです。
足立:今回、森川さんはどうして深川さんにお会いしたかったのですか。
森川:強さと聖母のような一面を兼ね備えているな、と感じていて機会があればご一緒したいなと思っていました。
深川:ありがとうございます。
足立:深川さんは乃木坂46にどのくらい在籍されていたのですか。
深川:5年間です。2011年8月に結成して、卒業したのが昨年の6月です。
足立:とても人気のあるグループですが、乃木坂46のメンバーとして活動していかがでしたか。
深川:所属していたときは自分たちのグループの立ち位置がよくわからなかったんです。「最近、人気だよね」と言われると嬉しいのですが、当時は実感がなかったですね。
森川:握手会も大変な人気ですよね。
深川:握手会は定期的に行うので、開催するごとに来てくださる方が増えると、応援してくださっている方が増えていることを実感しましたね。
足立:乃木坂46には何歳のとき入られたのですか。
深川:20歳のときです。研究生の制度などもなかったので、「よーいドン」の形で一斉に始まりました。みんな必死でしたね。自己PRする場ではどうアピールしようかなど、一人でも多くの方の印象に残りたい一心でした。
足立:あっという間の5年間でしたか。
深川:すごく濃くて、あっという間でした。バラエティーやラジオ、演技、雑誌など、たくさんの活躍する機会をいただきました。
足立:今後、挑戦したいことは何ですか。
深川:時代劇に挑戦してみたいです!
足立:いいですね。悪女の役などはいかがですか。
深川:そうですね、乃木坂46に所属していたときは、最年長でメンバーの中でお姉さんやお母さんのような立場になることが多くて。「怒ったところを見たことがない」と言われることも多かったのですが、イメージを裏切る悪女の役もやってみたいですね。
森川:普段柔らかい空気をまとっている方が演じる悪女は見てみたいですね。
足立:森川さんがもし深川さんをCMで起用するならどんな役ですか。
森川:普段とはちがう役をやっていただきたいですね。お話をして思いましたが、今後演の幅が広がっていきそうですね。
深川:ありがとうございます。和の文化が好きなので、そういった雰囲気のCMにも出てみたいです。
足立:ぜひこれからも活躍してください。応援しています。
森川晴久
アサツー ディ・ケイ 中部支社 クリエイティブディレクター
法政大学卒業後、名古屋の広告会社、三晃社を経て現職。2017カンヌライオンズFILM部門において、鶴弥テレビCMが日本出品作、最高位の「SILVER」を受賞。その他CLIO、ADFEST、NEWYORK FESTIVAL、AD STARS、TCC新人賞、ACC賞、FCC賞など受賞。仕事上で大切にしていることは、「GRPに関係なく、一度見ただけで記憶に残るもの」。
深川麻衣(ふかがわ・まい)
1991年3月29日生まれ、静岡県出身。2011 年より乃木坂46のメンバーとして活動し、2016 年に同グループを卒業。その後、2016 年10月にテレビドラマ『プリンセスメゾン』(NHKBS)、2017 年に主演舞台『スキップ』、特集オーディオドラマ『ピンザの島』(NHKFM)などに出演。着実に女優としてのキャリアを積み、今後の活動が、最も期待されている女優の1 人である。現在、スマホ向け本格オンラインPRG『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の新CMに出演中。