住友商事はデジタルメディア事業を行う「SCデジタルメディア株式会社」を100パーセント子会社として設立したと発表した。
新会社は、デジタルメディア事業に関連する様々な事業者への出資や合弁会社設立の投資母体となり、同時に傘下の事業会社の経営管理機能などを有する統括会社となる。また、広告事業やデジタルコンテンツ制作、データマーケティング、アド・テクノロジーなどの専門人材招聘の受け皿として、機能・ノウハウの集約を図っていく。
海外の先進的な事業モデルやテクノロジーを積極的に取り込み、また、有力なコンテンツやクリエイターを国内外のパートナー企業と共に世界へ発信していくことで、デジタルメディア事業の新たな価値を創造していきたいという。
代表取締役社長には、住友商事から長澤修一氏が就任する。同氏はこれまで住友商事からの出向で、アスミック・エースの代表取締役社長を務めたキャリアを持つ。住友商事はこれまでJ:COMやアスミック・エースなどを擁するメディア事業に早くから注力し、有料チャンネル事業や映画製作・配給事業、映画出資などにより独自の収益基盤を築いてきた。
若年層を中心にデジタルメディアの視聴時間が増加し、インターネット動画広告を中心とした広告市場もさらに成長が見込まれる中、新会社によってデジタルメディア市場への進出を図る。