大関は3月5日、日本酒カップブランド「ワンカップ大関」のプロモーションを目的に、“ FUN!な気分になるシール”を同梱した特別セット「上撰ワンカップ180ml 瓶詰×2本(FUN)」を発売する。
シールは、口ひげ、リップ、おしゃぶり、くちばしの4種類。結婚式やパーティーでの写真撮影でよく使われる「フォトプロップス」のように、貼るだけでワンカップ大関の容器、そして飲用シーンを楽しくポップに演出することができる。
発売に合わせて、Instagramキャンペーン「FUN!CUP!大関」も実施。ワンカップ大関の公式アカウント(@onecupozeki)をフォローし、シールを容器に貼って撮影した写真をハッシュタグ「#ファンカップ大関」または「#ファンカップ」付きで投稿すると、抽選で100人にオリジナルQUOカードが当たる。応募期間は3月5日から5月6日まで。
本企画は、「第9回 販促企画コンペティション」で協賛企業賞を受賞したアイデア(企画メンバー:阿部慎一郎、蚊爪進、齋藤洋介、織田章太郎 ※敬称略)が実現されたものだ。
1964年の発売から54年が経ち、愛飲者の高齢化が進んでいた同ブランド。今回の特別セットおよびキャンペーンを通じて、30代を中心に新たなユーザー層を開拓したい考え。
大関 商品戦略部の担当者は、「ワンカップ大関のフォルム(透明瓶)はそのままに、少しの遊び心を加えることで、『自撮り』というキーワードと融合して話題が拡散し、『コト消費』につなげられるのではと魅力を感じました。企画自体がシンプルだったこともあり、早い段階で商品化を実現できました」と、実現に至った経緯を話す。
過去に実施した若年層向けの施策としては、AKB48の指原莉乃さんをイメージキャラクターに起用したARアプリ「さしことさし飲み」(2014年秋)などがある。
プロモーションのアイデアを外部に求めることの意義については、「同じ業界に長く携わっていると、慣習的な部分も染み付いてしまい、なかなか斬新なアイデアが生まれづらい状況になります。外部の知見をいただくことで、少し視点を変えるだけで、既成概念に捉われない企画が湧き上がってくるなと感じます。消費者のライフスタイルの変化も加速している中、自社の商品をいかに手にとっていただくかという販促施策も、継続的に変化させていくことが重要と考えます」(前出の担当者)と話した。
今後のプロモーションにおいても、発売当初のコンセプト「若者の為の日本酒」に立ち返り、ワンカップ大関の「いつでもどこでも気軽に飲める」魅力を現在の若者に再認識してもらいたい考えだ。