電通は2月21日、Uターン移住を経験した20~60代の男女を対象に実施した「全国Uターン移住実態調査」の調査結果を発表した。
調査結果によると、Uターン移住のきっかけとして最も多かったのは「両親の近くに住みたくて」(24.5%)、「両親が高齢になって/病気になって」(24.4%)という親に関する理由。続いて「首都圏はずっと住める/住む場所ではない」(28.1%)という首都圏生活の魅力の軽減とストレス、「離れてみて改めて地元の魅力を再認識して」(14.5%)という郷土愛に関する理由が多かった。
Uターン移住を検討する際に不安に思ったことについて、20~54歳からは「自分が求める職種の仕事がない/なさそう」(20~34歳18.5%、35~54歳17.7%)といった「仕事」について、55~64歳の熟年世代からは「移住後の生活費/やりくり」(19.1%)といった「お金」に関することが多く挙がった。
一方で移住前後の生活満足度を「上京時」「移住前」「移住直後」「現在」の4つのフェーズについてそれぞれ10点満点で聞いたところ、「上京時」には満足度8~10の「かなり満足度が高い人」が約4割いたのが、東京にいる間に27.7%まで下降。しかし、移住後の「現在」では48.2%まで上昇しており、移住した人の多くは生活満足度が高まっていることが分かった。
〈調査概要〉
実施時期:2017年10月19日~11月13日
調査手法:インターネット調査
調査会社:電通マクロミルインサイト
調査対象:20~60代のUターン移住者1741人