足立:ご自身のことをどんな女優だと思いますか?僕は、石橋さんはその場にいるだけで安心感がある方だなと感じたのですが。
石橋:私はあまり感情の動揺が表に出なくて。わりと堂々としているように思われがちなのですが、意外と小心者で怖がりなんです…。
足立:そうなんですか?僕は全然演技の経験がないのですが、舞台に立つのは怖くないですか?
石橋:怖いですね。何かハプニングが起きると、急に緊張したり。演技をしているときの私と、素の私とはまた違いますが、割と皆さんに親近感を持ってもらえるタイプではないでしょうか(笑)。
足立:そうですね、すごく安心感を与える空気をお持ちだと思います。
石橋:それはすごく言われるかも。一緒に話していると眠くなると言われます。
足立:三井さんから見られて、石橋さんの魅力はどういうものですか?
三井:CMに石橋さんが出ていると、ついつい目をとめて見てしまう。石橋さんにしか演じられないキャラクターがあるんですよね。だから、制作者はすごくこだわってキャスティングされているんだろうなと、いつも気になってスタッフリストを調べてしまうんです。
足立:石橋さんは今後女優として目指したい方向性や、していきたいことなどはありますか?
石橋:すべて出会いだと思っているので、特定のジャンルは決めずに、映像でも舞台でも、機会があれば何でもやっていきたいと思っています。
足立:CMで言うとどうですか?今もいろいろなCMに出演されていますよね。
石橋:そうですね。最近は奥さんやお母さんの役をやるような歳になりました。まだ出会えていないディレクターさんやクリエイターさんがたくさんいますので、いろいろな出会いを大切にお仕事していきたいです。
三井:石橋さんはラジオCMにも出られていて、声がとても魅力的なので、ラジオはもちろん、CMのナレーションとしての活躍も期待しています。
石橋:ありがとうございます。最近、本当にナレーションをやらせていただく機会も増えてきました。現在何本かCMでもやらせていただいています。
足立:今後もし、三井さんが石橋さんとお仕事をされるとしたら、どういう企画にしたいですか?
三井:家庭的なキャラクターではなく、「ザ・女性」の石橋さん。女性が憧れる女性像を演じていただきたいです。
足立:僕も見たいですね。ぜひ近々、三井さんのつくられるCMで石橋さんを拝見できたら嬉しいです。今後も活躍を楽しみにしています。
石橋:ありがとうございます、よろしくお願いいたします!
三井明子
アサツー ディ・ケイ
クリエイティブディレクター/コピーライター
中学校教員、コーセー宣伝部、マッキャンエリクソンなどを経て現職。最近の主な仕事に、ベッキー出演の宝島社「あたらしい服を、さがそう」、TOKYO FM「見えてくるラジオCMキャンペーン」ほか。TCC賞、TCC新人賞、ACCゴールド、アドフェスト・グランプリ、JAAクリエイターオブザイヤー・メダリスト(2008/2016)など受賞。東北芸術工科大学非常勤講師。著書に『マイペースのススメェー』(パイインターナショナル)がある。
石橋けい(いしばし・けい)
1978年6月23日生まれ、神奈川県出身。14歳でドラマ「NIGHT HEAD」にてデビュー。2009年、CMディレクター・山内ケンジが主宰する城山羊の会公演「新しい橋〜le pont neuf 〜」に参加して以降、山内作品に欠かせないヒロインとして、殆どの城山羊の会公演に出演している。近年の出演作に映画「At the terrace テラスにて」、ドラマ「ゆとりですがなにか」、CM「SEIYU やっぱコスパ」「コンコルド」など。12月に舞台「クラウドナイン」(演出:木野花)に出演予定。
足立茂樹
e-spirit代表。博報堂出身。「クリエイティブコンサルタント」としてトップクリエーターとクライアントをつなぐコーディネート役を担う。また本業のキャスティング業務では60人のスタッフで年間約2000本の案件に励む。