平日チケット利用率が目標値の4倍 サンリオピューロランドのママ獲得戦略とは

子ども連れのファミリーや若い女性から人気を集める屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」。その集客促進のプロモーションで、ファミリー&ライフスタイル動画メディア「MAMADAYS」を活用して、平日のママ利用の増加につなげることに成功した。今回の企画を担当したサンリオエンターテイメントの志賀優子氏と、「MAMADAYS」編集長の宮下ゆりか氏に詳しい話を聞いた。

左)サンリオエンターテイメントサンリオピューロランド営業部マーケティング課課長代理志賀優子氏
右)エブリーMAMADAYS編集長宮下ゆりか氏

F1層の来場者数が増加 新たに生まれた課題

志賀:サンリオピューロランドはここ数年、F1層へのプロモーションを強化し、来場者数を順調に伸ばしています。2017年は、開園した1990年の記録に迫る約180万人の方にお越しいただきました。ただ同時に、新たな課題も生まれています。屋内施設のため収容人数に限界があり、同じタイミングに多くの方にお越しいただくと、待ち時間が増えてしまって満足度が低下しかねないという課題です。そこで、比較的空いている平日の利用者を増やすために、小さなお子さんを持つママにアプローチする戦略を立て、「MAMADAYS」さんと一緒にプロモーションを行うことにしたのです。

宮下:サンリオピューロランドがママにとって嬉しい設備が整った魅力的な施設であることを動画を通して伝えたいと考えました。ママにとって、小さな子どもを連れたお出かけは、体力的にも精神的にも負担がかかります。実際にママたちに伺うと、お出かけへの不安から平日も週末も身近な場所にとどまってしまうというリアルな悩みの声があがってきます。そこで、平日のピューロランドがママに優しい場所であることを認知してもらい来場につなげるため、「赤ちゃんと安心・楽しい!サンリオピューロランドデビューガイド」という切り口で動画を制作しました。

志賀:ロケハンに来ていただいた編集部の方からの意見にも、多くの気づきがありました。1階フロアがフラットなつくりでお子さま連れでも動きやすいことや、個室で授乳できるベビールームでベビーフードを販売していることなど、我々が気付いていなかったメリットを拾い上げてくれました。

宮下:足を運んだスタッフ自身がママですので、自然と良い点を発見できたのだと思います。動画では、平日は館内でのベビーカー使用がOKであること、屋内なので天候に左右されないこと、ベビーセンターが充実していることなど、徹底的にママ視点でメリットを伝えています。

志賀:「MAMADAYS」さんからご提案いただいて、「ハローキティ」「マイメロディ」などのキャラクターたちがたくさん動画に出演しています。そのお陰で、施設の説明だけに終始せずに、テーマパークの楽しさも一緒に伝わったと思います。

宮下:ママは自分だけでなく、常に子どもにテーマパークで楽しんでもらいたいと思っています。子どもが喜ぶポイントを伝えるために、あえてキャラクターを登場させる提案をしました。実際のユーザーからも「子どもが『ぐでたま』大好きなんです!」とか「娘と『キキララ』に会いたい」といった反応がありました。

次ページ 「サイト流入の9割が新規訪問者 予想以上の反響が生まれた」へ続く



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