北海道上川郡当麻(とうま)町は2月21日、主に関東都市圏からの移住促進を目的とした「全部ある当麻町プロジェクト」の記者発表を都内で開催した。同町で製造している日本酒やお米の試飲・試食会も行い、町の魅力をアピールしたほか、同日から移住者向けサイトを開設した。
当麻町は北海道の中央部に位置する人口約6500人の町で、全体面積の約65%が山林となっている。12年連続で北海道最高ランクに選出されたお米「当麻米」や、1玉65万円の値が付くこともある高級ブランドスイカ「でんすけすいか」など多くの特産品があり、2016年のふるさと納税額は1億4500万円以上となった。
プロジェクト名の「全部ある」とは、「子育て環境が整っている」「豊かな自然がある」「挑戦する夢がある」など、移住先を選ぶ際のポイントがそろっているということを表したメッセージ。当麻町では就農支援金の貸付(最大200万円)や町内で事業を行う個人事業主や企業に店舗新設費を最大300万円補助するなど助成金も充実しており、起業する人をサポートする体制も整っている点をアピールした。
移住人口の目標値について言及はなかったが、当麻町役場の菊川健一町長は「当麻町への移住者はここ数年増えているが、まだまだ魅力を伝えきれていないと実感している。今後は1都3県を中心に積極的にプロモーションを実施していく」と話した。