クリッピングを「安全活用」守るべき著作権のポイントとは

情報収集は「ウェブ」併用が9割

出典:2017年1月27日 日刊工業新聞
「モーニングクリッピング ネットワーク型」の画面イメージ。記事見出し一覧をクリックすることで記事の切り抜きイメージを閲覧できる。細かくキーワードやテーマ設定ができることも好評だ。

近年、クリッピングは紙媒体だけには留まらなくなってきている。ELNETが広報担当者など520人を対象に実施したアンケートでも「情報収集はウェブでも行う」という人が87%に上ったという。

同社では、毎朝ネットで自社に関連するキーワードを検索し、クリッピング作業をしている広報担当者から「ウェブサイトの記事もクリッピングしてほしい」と要望があったことなどから、2017年10月には「モーニングクリッピング WEBニュース」サービスを開始した。

検索対象としているのは、国内の主要ウェブメディア1500サイト。ビジネス系のメディアだけでなく、ファッション・美容・カルチャーなど多様なジャンルのメディアを網羅しているため、教育機関、IT企業、銀行、メーカーなどの幅広いユーザーから好評を得ているという。各サイトのリンクポリシーなどにも配慮していることは、ユーザーにとっても安心材料だ。

信頼できる伝統の新聞記事、多彩な分野のウェブサイト記事。その両方から情報を幅広くキャッチすることが、今の企業広報には求められている。「そのお手伝いとして、クリッピングサービスを安全に活用していただきたいですね」と山下氏は語る。


CASE 1

自社の関連記事は、論調のポジティブ・ネガティブにかかわらず、約4000人の全社員で共有すると取締役会で決定した。ただし、社員クラスは見出し閲覧まで、管理職は記事イメージの閲覧、役員には記事プリントが必要などそれぞれニーズに差がある。また、記事数も必要なものだけに絞りたい。


CASE 2

毎朝、広報課員が朝7時に出社して、朝刊の自社関連記事の切り抜きと、ウェブサイトのウォッチを行っている。両方から拾った見出しを一覧表に手打ちして、ウェブニュースはURLも付けて、幹部へのメールに貼り付けている。2時間以上もかかるし、権利関係の問題をクリアできているのか心配な面も。

山下敏永(やました・としなが)
エレクトロニック・ライブラリー 代表取締役副社長

1982年朝日新聞社に入社。取材記者、編集記者を経て2008年に西部本社編集センター長。2010年データベース事業センター長。2014年6月から現職。

 



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