福島県は2月19日、「ふくしまの今」に対する正しい理解を促進する「チャレンジふくしまプロジェクト」の一環として、ショート・ミュージカル・ムービー「MIRAI 2061(ミライ ニーゼロロクイチ)」を公開した。
同県のクリエイティブ・ディレクターを務める箭内道彦氏が原案を手がけ、世界的に高い評価を受ける映像ディレクターの児玉裕一氏が監督を務めたムービーの舞台は、「2061年」の福島県。東日本大震災が発生した2011年から50年後の、未来の風景が描かれる。
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女優・清野菜名さん演じる主人公「ひかり」の半生を、孫娘である「みらい」とともに振り返るミュージカル調のムービーには、猪苗代湖や鶴ヶ城(会津若松城)など県内を代表するスポットの“未来の姿”が次々と写し出される。
同県出身の俳優・西田敏行さんが出演するほか、主題歌「みらいはすこしふしぎ」のラップ歌詞を同県出身のラッパー・狐火さんが手がけ、県内で活動するダンスチームから選抜されたメンバーがバックダンサーを務めるなど、ふくしまに縁のある人が多く制作に参加している。
「チャレンジふくしまプロジェクト」は、幅広い世代が福島県に興味・関心を持つことによって、県全体のイメージ向上や「ふくしまの今」に対する正しい理解促進につなげることを目的に掲げる、箭内氏が総合プロデュースを務めるPRプロジェクト。2016年にスタートし、今年で3年目を迎える。
初年度は、オムニバス形式のアニメーション動画『みらいへの手紙』を制作。2年目は、谷村新司さんによる、ふくしまの今を伝える歌『雲のかなた』を発表した。
3年目の今年、発表した「MIRAI 2061」では、おばあちゃんから娘へ、そして孫へと受け継がれる健やかな命や、その間に変化したもの、変わらずに紡がれているものが表現されている。
特設サイトでは、制作の経緯や作品に込めたメッセージについて箭内氏と児玉氏が語る特別対談記事や、Web限定のメイキング動画を閲覧することができる。
箭内氏は対談記事の中で、ムービーの制作イメージについて次のように話している。
「福島を発信する動画を制作したい」との県の要望から「2061年のラブソング」という歌を原案に、ミュージカル作品を撮ろうと考えて、児玉くんに演出をお願いしました。「福島のラ・ラ・ランド」を撮りたいんだけど、と。
–「MIRAI 2061」特設サイト内 記事より引用
スタッフリスト
- 企画制作
- 風とロック+ギークピクチュアズ
- CD+企画
- 箭内道彦
- 演出
- 児玉裕一
- EPR
- 平井真央、稲垣 護
- PR
- 中田晃生
- PM
- 枝 靖隆、八尋侑也
- 撮影
- 千葉史朗
- 照明
- 島田裕介
- 美術
- 柳町建夫
- ST
- 杉山まゆみ
- HM
- 主代美樹
- 録音・ミキサー
- 増冨和音
- 振付
- 志村知晴
- 音楽プロデューサー
- 福島 節
- アシスタントプロデューサー
- 兒玉真一郎
- レコーディングエンジニア
- 甲斐俊野
- キャスティングディレクター
- ヤマウチ トモカズ
- エキストラ
- ECHOES
- 助監督
- 佐藤竜憲
- 特機
- 二村謙吾
- 合成美術
- マジックハンド
- 現場編集
- ゴリラ
- カラリスト
- 亀井嘉朗
- オンライン編集
- 坂巻亜樹夫
- 効果音
- 徳永義明
- CGプロデューサー
- 大林 謙、福島 丈
- CGアシスタントプロデューサー
- 熊田葉月
- CGディレクター
- 西沢竜太、松下洋輔、小坂 健
- CGデザイナー
- 恵美孝彦、坂本和之、新井千夏、増田真理、池田 舞、三井智弥、田代和正
- リードコンポジター
- 川元健太郎
- コンポジター
- 橋本祥文、前 光則、真田加奈、藤井久子
- TD
- 床井 悟
- VFXプロデューサー
- 塚本時彦
- VFXプロダクションマネージャー
- 牧 奈津美
- リードマットペインター
- 谷内亜沙美
- マットペインター
- 宮部一実、長谷川亜由美
- コンセプトアーテイスト
- Tobi Trebeljahr
- 撮影協力
- 会津若松市/会津若松観光ビューロー/Jヴィレッジ/磐梯観光船/猪苗代町/小名浜まちづくり市民会議/ふくしま海洋科学館(環境水族館アクアマリンふくしま)/富岡町/相馬市/南相馬市/南相馬観光協会/中ノ郷騎馬会
- 商品協力
- 福島県酒造協同組合/末廣酒造/大七酒造/ほまれ酒造/榮川酒造/三万石/酪王乳業
主題歌「みらいはすこしふしぎ」
作詞:箭内道彦、児玉裕一
作曲:澤田かおり
ラップ作詞:狐火
歌:清野菜名、豊嶋花